池に入ったらどうする?ウォーターハザードのルール
池に入ったらどうする?ウォーターハザードのルール
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池に入った後の4つの選択肢と、その使い分けの考え方を音声で確認できます。
場面:ティーショットがフェアウェイを転がり、そのまま池へ。ポチャン。
「池に入ったら1打罰?」
「池の横に置けばいい?」
「入った場所から2m?」
「水が浅ければそのまま蹴れる?」
「赤杭と黄杭は何が違う?」
初心者なら、かなり迷いやすい場面です。
結論|池に入ったらどうする?
ウォーターハザード/ペナルティエリアに入ったからといって、必ずすぐボールを拾うわけではありません。
現行FIFG・JFGA規則では、ボールが赤または黄で示されたペナルティエリアに入った場合、主に4つの選択肢があります。
まず結論|池に入ったときの4つの選択肢
| 選択 | 罰打 | どうする? |
|---|---|---|
| ① そのまま蹴る | なし | ハザードキックであるがままプレー |
| ② 前の位置へ戻る | +1 | 最後に蹴った場所から再開 |
| ③ 入った地点付近 | +1 | 最後に境界を横切った地点、または左右2m以内・ホールに近づかない位置 |
| ④ 後方へ下がる | +1 | ホールと進入地点を結ぶ線上を後方へ。距離制限なし |
この4つを理解すれば、ウォーターハザードの基本はかなり分かります。
特に重要なこと
「池に入った=必ず1打罰」ではありません。ボールをそのままプレーできる状態なら、罰なしでハザードキックを選ぶこともできます。
まず確認|「池」と「ペナルティエリア」は完全に同じではない
初心者向けには「池に入ったら」と説明するのが分かりやすいですが、正式には少し広い概念です。
FIFG現行規則では、Water Hazard or Penalty Areasとして定義されています。黄杭・赤杭、または同じ色の線で示された区域で、実際に水があるとは限りません。委員会がペナルティエリアとして設定すれば、荒れ地などが含まれることもあります。
つまり、「水がある場所=全部ウォーターハザード」でも、「水がない=ペナルティエリアではない」でもありません。最終的には杭・ライン・コースのローカルルールを確認します。
赤杭と黄杭は何を意味する?
| 色 | 区分 |
|---|---|
| 黄色 | フロンタル(前方型) |
| 赤色 | ラテラル(側方型) |
ただし、現在のFIFG Rule 4-3-2では、赤・黄をまとめて同じ4つのプレー選択肢で説明しています。ゴルフの知識から「赤と黄は絶対に救済方法が違う」と思い込まず、フットゴルフの現行規則を確認することが大切です。
そもそも「入った」と判断する境界はどこ?
場面:赤い杭と地面の赤いライン。ボールがその線ギリギリで止まった
「入ってる?」――ここはOBと逆なので注意してください。FIFG/JFGA現行規則では、ペナルティエリアの境界線そのものは、ペナルティエリアの外側として扱います。
そして、ボールまたはその地面への投影が完全に区域内に入ったとき、ウォーターハザード内のボールと判断されます。
| ボールの状態 | 判定 |
|---|---|
| ボールが境界線に触れている | ハザードの外 |
| ボール全体が境界内 | ハザード内 |
OBとは境界判定が逆
ここは蹴GOとしてかなり強調したいポイントです。
| 状況 | 境界線にボールが触れている | 線そのものの扱い |
|---|---|---|
| OBの白線 | IN | コース内側 |
| ウォーターハザードの赤・黄ライン | ハザードの外 | ハザード外側 |
どちらも結果として「線に触れていれば危険区域ではない」のですが、線自体の定義が違います。
では実際に池へ入ったところから考えてみよう
場面:PAR4。1打目が右へ転がり、赤杭で囲まれた区域へ
ここで最初に考えるのは、そのボールを、そのまま安全にプレーできるか?です。ここから4つの選択肢を順番に見ます。
選択肢①|そのままハザードから蹴る
場面:ボールは池の中ではなく、赤杭の内側の乾いた地面に止まった
蹴れそうです。この場合、罰打なしで、そのままプレーできます。ただし普通のキックではなく、ハザードキックを使います。
ハザードキックとは?
ハザードキックでは助走できません。FIFG現行規則では、次のような方法です。
- 助走しない
- 蹴らない方の足をボールの横へ置く
- ボールへ当たる前に、その軸足を動かさない
- ボール周辺を蹴りやすく改善しない
- ボールの横で練習キックをしない
| キック | 動き | ハザード内 |
|---|---|---|
| 通常のキック | 走る → 蹴る | NG |
| ハザードキック | 軸足を置く → その場から蹴る | OK |
ハザードキックに失敗したら?
正しい方法で蹴れず、不正なハザードキックと判断された場合、+1打罰を受け、元の位置からそのショットをやり直します。
そのため大会へ出る場合は、「助走なし」だけでなく軸足の扱いまで覚えておく必要があります。詳しくは今後、「ハザードキックとは?」として独立記事で解説します。
一度ハザードから蹴って、やっぱり救済を受けてもいい?
できます。ただし重要なのは、ハザード内で実際に蹴ったキックは消えないということです。
FIFG現行規則では、ハザード内で何度かプレーした後に最終的に救済を選んでも、それまでのキックはすべてスコアへ数えます。
| カウント | 内容 |
|---|---|
| 1打目 | 池エリアへ |
| 2打目 | ハザードキックしたが出ない |
| 救済 | 1打罰で救済を選択(ここまでで3) |
| 次のキック | 4打目 |
「救済を選んだから2打目がなかったことになる」わけではありません。
選択肢②|前に蹴った場所へ戻る
「水の中で蹴れない」「ハザードから蹴るのは難しい」――そんな場合の最も分かりやすい方法です。
1打罰を加え、最後にキックした位置から再びプレーする。FIFG・JFGA現行規則に明記されています。
1打目が池なら、次は何打目?
OBで前の位置へ戻る場合と同じように、実際に蹴った1打+罰打1=次は3打目と数えます。
選択肢③|池へ入った地点の近くから再開
これが初心者にとって非常に実用的な選択肢です。ボールが最後に、ペナルティエリアの境界を横切った地点を基準にします。そこから、次の場所へボールを置き、1打罰で再開できます。
- その地点
- または左右2m以内
- ただしホールに近づかない
「池に落ちた場所」ではなく「最後に境界を横切った場所」
ここは重要です。池の水面へボールが落ちた場所ではありません。基準になるのは、ボールが最後にペナルティエリアの境界を横切った地点です。
「2m」ならカップ側へ置いてもいい?
ダメです。2m以内でも、ホールへ近づかない場所でなければなりません。つまり、「2m以内なら好きな方向」ではありません。左右へ最大2mを使えますが、前方へ有利に進むことはできません。
選択肢④|カップと進入地点を結んで、後方へ下がる
ペナルティエリアへ入った地点とカップを結んで、その延長線上を後方へ下がります。距離の上限はありません。1打罰でプレーします。
距離は長くなりますが、「蹴りやすい位置まで後ろへ下がりたい」という戦略を取れます。
グリーンサイドのペナルティエリアには追加の扱いがある
現行FIFG Rule 4-3-2では、ペナルティエリアへの進入地点がグリーンサイドの場合、ハザードライン上、または左右最大2m以内で、ホールへ近づかない位置へ1打罰で置ける扱いも示されています。カップ近くの池などでは、この規定も関係します。
ただし実際の大会ではドロップゾーンやローカルルールが設定されている場合もあるため、現地の指示を優先してください。
池に入ったら次は何打目?4択シミュレーター
池に入ったキックと選ぶ処置をタップすると、罰打・次のキック・再開場所を表示します。
池(ペナルティエリア)シミュレーター
ハザード内で追加のキックをしていない場合の計算です。実際の大会ではドロップゾーン等のローカルルールを優先してください。
池に入ったのは何打目?
どの処置を選ぶ?
次に蹴るのは 2打目(罰打なし)
再開場所:ハザード内のボールがある位置(あるがまま)
方法:ハザードキック(助走なし・軸足はボールの横)
そもそも「ドロップ」って、ボールを落とすの?
ゴルフを知っている人ほど混乱するかもしれません。FIFGの現行規則では、FootGolfにおけるDroppingは、規則に従って、手でボールをコース上へ置くことを意味します。ゴルフのように一定の高さから地面へ落とす動作とは限りません。
つまり記事で「2m以内にドロップ」と書いてあっても、初心者は規則で決まった位置へ手でボールを置くと理解すれば大丈夫です。
赤杭・黄杭そのものにボールが触れたら?
杭はペナルティエリアそのものではありません。FIFG現行規則では、赤・黄の杭は区域を示すための障害物であり、杭自体はウォーターハザードに含まれません。境界はラインがある場合はラインによって決まります。
また赤・黄杭は、白いOB杭とは異なり、プレーを妨げる場合は動かせる規定があります。ただし取り外した杭は、次のプレー前までに元の位置へ戻す必要があり、戻さない場合は+1打罰です。
| 杭 | 扱い |
|---|---|
| 白杭(OB) | 絶対に動かさない |
| 赤・黄杭 | 規則上動かせる場合があるが、必ず戻す(戻さないと+1打罰) |
ハザードの中に枝がある。どかしていい?
ここも注意です。ペナルティエリアにボールがある場合、ルースインペディメント(枝・小石・葉などの自然物)からの救済は原則受けられません。通常のフェアウェイと同じように自由に処理できない場面があります。
また、動かせない障害物、修理地、カジュアルウォーターなどについても、通常の救済は受けられません。一方、動かせる人工物は取り除くことができます。
ハザード内は、「そのままの状態から蹴る」という性質が強い場所です。
「池の中に水溜まり」があっても無料救済?
通常は受けられません。FIFG規則では、ペナルティエリア内ではカジュアルウォーター等による通常の無料救済は認められていません。「池の中なのにさらに水があるから救済」という考え方ではありません。
ただし危険な状態なら別
公式規則には、ハザードの端にワニがいるといった極端な例まで記載されています。スズメバチの巣など、身体を危険にさらさずプレーできない状況については「unsafe course conditions」として、ペナルティエリア内でも所定の無料救済を受けられる場合があります。
日本でワニに遭遇する可能性は通常考えにくいですが、安全上の危険と、単にプレーしにくいことは別という考え方を理解するには分かりやすい規定です。
OBとウォーターハザードは何が違う?
前の記事と比較します。
| 項目 | OB | ウォーターハザード/ペナルティエリア |
|---|---|---|
| 主な表示 | 白 | 赤・黄 |
| ボールをそのまま蹴る | 不可 | 可能な場合あり |
| 基本の罰打 | +1 | 救済なら+1 |
| 前の位置へ戻る | 必須の基本処置 | 4つの選択肢の1つ |
| 進入地点付近から再開 | 原則不可 | 可能 |
| 後方線上の救済 | 原則なし | 可能 |
| 専用キック | なし | ハザードキック |
つまり、OBは「戻る」。ハザードは「選べる」。この違いを覚えると整理しやすいです。
「ウォーターハザード=必ず池」ではない点もOBとの違い
ペナルティエリアには、水、荒れ地、その他委員会が定めたエリアなどが含まれる場合があります。したがって、水面だけを見るのではなく、赤・黄の表示を見る。これが正しい確認方法です。
JFGAの「基本ルール」と詳細ルールで説明が違って見える
ここは蹴GOとして整理しておきます。
| 資料 | ウォーターハザードの説明 |
|---|---|
| JFGA「基本ルール」(初心者向け) | 入った地点に近い場所から所定範囲内、または前に蹴った地点。+1打罰(簡略化) |
| JFGA詳細規則/FIFG Rulebook | ①そのままハザードキック、②前の位置、③進入地点/左右2m、④後方線上の4つを明記 |
したがって蹴GOでは、初心者向け概要を見る → 実際の裁定はFIFG/JFGA詳細規則で確認という使い方をします。
コースに「ドロップゾーン」があったら?
コースによっては、DROP ZONEが設置されています。FIFG現行規則では、委員会が特定のウォーターハザード等について専用ドロップゾーンを設定できます。この場合は通常の救済方法ではなく、指定されたドロップゾーンを使用するよう求められる場合があります。
したがって、「公式ルールを知っているから、好きな4択を必ず使える」とは限りません。大会・施設のローカルルールも確認してください。2026年FIFG Competition Rulesでも、競技運営における大会規定・ローカルルールの確認が重要です。
こんな場合はどうする?初心者5問
ケース1|ボールが赤線に少し触れている
ハザードの外です。ボール全体が区域内へ入っていなければハザード内とは扱いません。
ケース2|赤杭の内側だけど、水には入っていない
ペナルティエリアとして設定された区域内なら、ウォーターハザード/ペナルティエリアのルールが適用されます。水の有無だけでは決まりません。
ケース3|浅い池でボールをそのまま蹴れそう
安全かつプレー可能なら、罰なしのハザードキックを選べます。
ケース4|ボールが完全に水没。取り出せない
そのままプレーは現実的ではないため、1打罰で残り3つの救済方法から選ぶことになります。
ケース5|1回ハザードキックした後、やっぱり救済したい
救済は選べますが、すでにハザード内で蹴った回数はスコアへ残り、さらに救済の1打罰が加わります。
初心者が間違えやすい7つ
| ✕ 勘違い | ✓ 正解 |
|---|---|
| 1|池に入ったら必ず+1 | そのままハザードキックなら罰なし |
| 2|池に落ちた地点の横から蹴る | 基準は最後に境界を横切った地点 |
| 3|2mなら前にも置ける | ホールへ近づく方向は不可 |
| 4|普通に助走して蹴る | ハザード内ではハザードキック |
| 5|ボールがラインに触れていたらハザード内 | 逆。ラインに触れていればハザードの外 |
| 6|黄色と赤では必ず救済4択が違う | 現行FIFG Rule 4-3-2は赤・黄をまとめて4つの選択肢を規定 |
| 7|池だけがペナルティエリア | 水がない区域が設定される場合もある |
初めてなら「そのまま・戻る・2m・後ろ」で覚える
ウォーターハザードの4択を簡単に覚えるなら、この4語です。
これで、初ラウンドならかなり対応できます。
初ラウンドではどう判断すればいい?
ボールが池方向へ行ったら、順番に考えます。
- 本当にハザード内か?赤・黄の境界を見る
- そのまま安全に蹴れるか?
- 蹴るならハザードキック(罰なし)
- 蹴らないなら3つの1打罰救済から選ぶ(戻る・2m・後ろ)
- ローカルルール・ドロップゾーンも確認
初心者が勝手に「たぶんこの辺」とボールを置くより、この順番で確認する方が確実です。
よくある質問
フットゴルフで池に入ったら何打罰ですか?
そのままハザードキックでプレーするなら罰はありません。救済を選ぶ場合は、現行FIFGルールでは基本的に1打罰です。
池に入ったらどこから再開しますか?
①そのままプレー、②前のキック位置、③最後に境界を横切った地点または左右2m以内でホールへ近づかない位置、④カップと進入地点を結ぶ後方線上、という選択肢があります。②〜④は1打罰です。
赤杭と黄杭は何が違いますか?
現行規則では黄がフロンタル、赤がラテラルを示します。ただしFIFG Rule 4-3-2では赤・黄両方について同じ4つのプレー選択肢が示されています。
ボールが赤・黄ラインに触れていたらハザードですか?
いいえ。現行規則ではラインそのものはハザード外で、ボールの投影がラインへ触れていればハザードの外です。
池の中から普通に助走して蹴れますか?
できません。ボールがウォーターハザード内にある場合はハザードキックを使用し、助走せず、軸足をボールの横へ置いてプレーします。
ドロップはゴルフのように上から落としますか?
FIFG規則上の「Dropping」は、規則に従った位置へ手でボールを置くことを意味します。
池に入った後、OBと同じように前の場所へ戻らなければいけませんか?
前の位置へ戻ることもできますが、それだけではありません。ウォーターハザードでは、そのままプレー、進入地点付近、後方線上など複数の選択肢があります。
まとめ|池は「1打罰」ではなく、まず4つの選択肢を見る
フットゴルフで池・ペナルティエリアへ入ったら、最初から「1打罰だ!」と決める必要はありません。現行ルールでは、次の4つから選びます。
- そのままハザードキック【罰なし】
- 前のキック位置へ【+1】
- 最後の進入地点・左右2m以内へ【+1】
- ホールと進入地点を結ぶ後方線上へ【+1】
そして境界判定では、ボールが赤・黄ラインに触れているならハザードの外です。
OBとの最大の違いは、OBは原則「戻る」。ウォーターハザードは「選択肢がある」ことです。
池が見えると初心者は「絶対に入れたくない」と思うかもしれません。でもルールを知っていれば、入った後でも、どの方法なら次の1球が一番良いかを考えられます。そこもフットゴルフのコース攻略です。
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参考・確認資料
- FIFG|Rules of the Game / Rulebook 2025 — 2026年9月30日時点でFIFG公式Rulesページから公開されているルール。Water Hazard / Penalty Areaの定義、境界、赤・黄杭、4つの処置、ハザードキック等(https://www.footgolf.sport/footgolf-rules/)
- JFGA|2025フットゴルフ規則 — FIFG規則の日本語詳細版。ウォーターハザードの境界、赤・黄、1打罰、進入地点から2m、後方線上など(JFGA公式サイト)
- FIFG|Basic Concepts — 初心者向けにウォーターハザードの4つの基本処置を整理(https://footgolf.sport/?p=6413)
- JFGA|基本ルール — 初心者向け簡易説明。詳細規則より救済方法が簡略化されているため、蹴GOでは具体的裁定には詳細規則を優先(JFGA公式サイト)
- FIFG Competition Rules 2026 — 2026年の競技運営規定。公式競技では競技規則・ローカルルールの確認が必要(FIFG公式サイト)


