フットゴルフではボールを拾っていい?マーク・リプレースのルール
フットゴルフではボールを拾っていい?マーク・リプレースのルール
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ボールのマーク・リプレースの考え方を、音声で確認できます。
場面:カップまで残り2m。ボールには泥がついている
ここで、次のように迷うかもしれません。
「拾って拭いていい?」
「位置が分からなくならない?」
「他の人の邪魔なら動かしていい?」
「マーカーってどこへ置く?」
「戻す場所が少しずれたら?」
結論|フットゴルフではボールを拾っていい?
フットゴルフでは、ボールをいつでも自由に拾えるわけではありません。
ボールを持ち上げることが認められる場面では、原則として先に位置をマークし、同じ位置へリプレースする必要があります。
FIFG・JFGAの現行詳細規則では、グリーンゾーンにあるボール、他のプレーヤーの邪魔になるボールなど、マークして持ち上げるべき場面が具体的に定められています。
まず結論|「拾いたいから拾う」はNG
初心者向けに整理すると、こうなります。
| 場面 | 拾える? | ポイント |
|---|---|---|
| グリーンゾーン | ○ | マークして持ち上げる |
| 他の人のプレーを邪魔する | ○ | 要求されたらマーク |
| 障害物を取り除くとボールが動きそう | ○ | 規則に従ってマーク |
| 後続プレーヤーに明らかに有利な位置 | ○ | マーク対象になる |
| 救済を受ける | ○ | 移動前の位置もマークが必要 |
| 泥がついたので拭きたいだけ | 原則× | グリーンゾーン等を除き、清掃目的だけでは拾えない |
| 蹴りにくい場所だから動かしたい | × | 原則あるがまま |
| 何となく目印をつけて拾う | × | 許可されないマークは1打罰 |
特に覚えたいこと
「マーカーを置けば、いつでも拾っていい」わけではありません。JFGA詳細規則では、規定されていない状況でボールをマークして持ち上げた場合は1打罰としています。
まず「マーク」って何?
カップまであと2m。ボールをそのまま置いておくと、後から蹴ってくる別のボールに当たる可能性があります。そこで使うのがボールマーカーです。
| 項目 | FIFGの定め |
|---|---|
| 役割 | ボールの位置を示すための物 |
| 形 | 円形で平らな物 |
| 直径 | 60mm以下 |
| 高さ | 5mm以下 |
FIFGの初心者向け案内でも、5号球と円形ボールマーカーを基本装備として挙げています。流れは次の通りです。
マーカーはボールのどこへ置く?
ここは覚えてしまえば簡単です。カップとボールを結んだ線上で、ボールの後ろです。
● = ボールマーカー(ボールの後ろ)
FIFG・JFGAとも、この位置を正式なマーク方法としています。ボールを戻すときは、マークした元の位置へ正確にリプレースします。「横へ置く」でも「適当に近くへ置く」でもありません。
「リプレース」とは?
英語で書くとReplace。フットゴルフでは、持ち上げたボールを元の位置へ戻すことを指します。
カップまで2m。ボールをマーク。拾う。拭く。そして、同じ場所へ戻す。これがリプレースです。「だいたい同じ辺り」ではありません。
JFGA詳細規則では、誤った位置からプレーした場合、原則として1打罰を受け、元の位置からやり直す規定があります。訂正せずプレーを続けた場合には、そのホールへ2打が追加される規定もあります。
では、どんなときにボールを拾う?
ここから実際のプレー場面で見ていきます。
① グリーンゾーンに入ったらマークする
場面:カップまで約2m
ここはフットゴルフのグリーンゾーンです。FIFGのBasic Conceptsでは、グリーン、またはグリーンが明示されていない場合はホールから3m以内でボールをマークすると初心者向けに案内しています。詳細規則でも、グリーンゾーン内にあるボールはマークして持ち上げる対象です。
なお、規則上のグリーンゾーンはコース側が別途定める場合があります。明示されていなければ、原則としてホールから最大3m以内で、ハザードではない区域が基準になります。
なぜカップの近くではマークするの?
例えば、自分のボールがカップのすぐ横に止まりました。後ろから別のプレーヤーがアプローチ。そのボールが自分のボールへ当たる。こうした状況を防ぐ意味があります。
FIFG/JFGA現行規則では、グリーンゾーン上に止まっているボールと、グリーンへ近づいてきた別のボールが衝突した場合、状況に応じて罰が科されます。マークすべき側が適切に対応していなかった場合、両プレーヤーへ1打罰となるケースがあります。
だから、グリーンゾーンへ来たら、まずマークを意識すると覚えると分かりやすいです。
② 他のプレーヤーの邪魔になる場合
場面:カップから30m。自分のボールが次に蹴る人の進行方向に
グリーンゾーンではありませんが、この場合「マークしてください」と求められることがあります。FIFG/JFGA規則では、他のプレーヤーのゲームを妨げる場合、ボールをマークして持ち上げることが認められています。
つまり、「グリーンゾーン以外では絶対に拾えない」でもありません。
③ 後のプレーヤーに有利になる位置
場面:自分のボールが池の縁に止まった
そのまま置いておけば、後から来たボールが自分のボールへ当たり、池へ落ちずに止まるかもしれません。FIFG/JFGA規則では、次のような場所にあるボールもマーク対象となります。
- 旗の近く
- グリーン付近
- 後続プレーヤーに明らかに有利になる場所
ボールを、壁やストッパー代わりに残しておくことはできません。
④ 障害物を取り除くと、ボールが動きそう
ボールの横に動かせる障害物があります。それを取り除こうとすると、ボールも動きそう。こうした規則上の処置でも、先にボール位置をマークする場面があります。
JFGA詳細規則は、障害物を取り除く必要があり、その処置でボールが動く可能性がある場合をマーク対象として明記しています。障害物ルールそのものは別記事で詳しく扱います。
⑤ 救済を受けるときも「元の場所」を残す
ここは初心者には少し意外です。例えば「規則上、ボールを別の位置へ移して救済を受けられる」場面。その場合も、最初にボールがあった位置をマークすることが重要です。
FIFG/JFGAの詳細規則では、救済を含め、ボールを持ち上げて最終的に位置を変更する場合にも、必要な位置をマークすることを求めています。
つまりマーカーは、「あとで同じ位置へ戻すときだけ使う物」ではありません。規則上の処置を正しく行った証拠にもなります。
泥がついた。拭きたいから拾っていい?
ここがかなり重要です。いつでも清掃目的だけで拾えるわけではありません。JFGA詳細規則では、ボールを拭けるのは次のようなときです。
- 規則に従って正しくマークしたとき
- ホールとホールの間
そして、ボールを拭くことだけを目的にマーク・ピックアップすることはできないとしています。ただし、グリーンゾーンではマークしてボールを拭くことができます。
グリーンゾーン → OK
マーク → 拾う → 拭く → 戻す
フェアウェイ → 原則NG
「泥が気になる」だけを理由に、マーク → 拾う → 拭く
JFGAの「基本ルール」には“グリーン上でのみ”と書いてあるけど?
ここは公式情報を横断すると少し注意が必要です。
| 資料 | 書かれていること |
|---|---|
| JFGA「基本ルール」(初心者向け) | グリーン上でのみボールをピックアップし、汚れを落としてリプレースできる。他のプレーヤーの妨げになる場合は例外としてマーク・持ち上げができる |
| JFGA 2025詳細規則 | 他のプレーヤーから要求された場合、グリーンゾーン、障害物を取り除く場合、後続プレーヤーに有利な位置、救済等の規則上の処置など、より多くのマーク場面を規定 |
したがって蹴GOでは、初心者向け概要=JFGA基本ルール/具体的な裁定=FIFG/JFGA詳細規則として整理します。これは矛盾というより、簡易説明と正式規則の情報量の違いとして理解するのが適切です。
「マーカーを置くだけ」ならいつでもいい?
ここは、マーカーを地面へ置くことと、ボールを持ち上げることを分けて考えます。
JFGA詳細規則では、ボールマーカーを地面に置いたままプレーすること自体はコース上で認められています。ただし、規則上認められていない場面でボールをマークして持ち上げると1打罰です。
ここは初心者が特に間違えやすいポイントです。
マーカー自体が邪魔になったら?
場面:自分のマーカーが、次のプレーヤーの蹴るライン上にある
FIFG/JFGA規則では、ボールマーカーが障害になる場合、プレーヤー自身の足を距離の基準にして、左右へ移すことができます。そしてボールを戻す前に、同じ手順でマーカーを元の位置へ戻します。
勝手に「この辺だったかな」と戻してはいけません。
マーカーをなくした・動かしたら?
ボールは手に持っています。ところがマーカーを蹴ってしまった。あるいは見失った。
正式規則では、ボールを手に持っている間、元の位置を示すボールマーカーが地面にあることが重要です。また、リプレースするボールは原則として、マークした本人またはそのボールの所有者が戻します。
位置が不明確になった場合に勝手に推測するのではなく、大会ならマーシャル・同伴競技者と確認する必要があります。
ボールを戻した後、風で動いたら?
場面:リプレースしてマーカーも外した。すると強風でボールがコロコロ…
FIFG/JFGA現行規則では、正しくリプレースされた後に風で動いたボールは、罰なしで元の位置へ戻すことができます。JFGA規則では、ボールに触れる前に再びマーカーを元の位置へ置いたうえでリプレースする手順が示されています。
つまり、「風で動いたから、そのまま新しい位置から」とは限りません。
「STOP」と言えばボール位置を確定できる
フットゴルフ独特のルールがあります。ボールが坂や風のある場所でいったん止まりました。でも「また動きそう……」。そんなときに使えるのがSTOPルールです。JFGA詳細規則では、次の手順を定めています。
- ボールが止まったら手を上げ「STOP」と宣言
- 同組のプレーヤーが位置を有効と確認
- その位置をマーク
- 宣言後にボールが動いても、有効となった位置をマーク位置として扱う
これは単なる掛け声ではなく、ボールの正式な位置を確定させるためのルールです。STOPルールは単独記事・用語記事でも詳しく扱う予定です。
カップのそばなら、すぐ拾っていい?
場面:まだ入っていない。残り20cm
「もう入るから拾って次へ」はできません。通常のストロークプレーでは、ボール全体がホールへ入るまでホールアウトではありません。
カップ周辺ならまずボールをマークし、自分の順番で戻して実際にカップへ入れます。JFGAの基本ルールも、ゴルフでいう「OK」は認められないと案内しています。マークは、ホールアウトしたことにするルールではありません。
「マークしたら次にすぐ蹴れる?」
基本のプレー順は別に存在します。例えばグリーンゾーンへ入ったからボールをマーク。その後、まだ自分よりカップから遠い人がいる。この場合は、その人が先にプレーするのが基本です。
FIFG Basic Conceptsでは、フェアウェイではホールから遠いプレーヤーからプレーし、グリーンでは各ボールをマークするよう案内しています。プレー順については別記事で詳しく扱います。
こんな場面ではどうする?この処置はOK?NG?
実際の場面を想像して、その処置が「OK」か「NG」かをタップしてください。解説が表示されます。
ケース1|カップから2m。泥がついている。処置:マーク → 拾う → 拭く → リプレース
OK。グリーンゾーンなので、マークしてボールを拭き、元の位置へリプレースできます。
ケース2|カップから30m。泥がついているだけ。処置:マークして拾い、拭いてから戻す
NG。清掃だけを目的に、勝手に拾うのは原則できません。
ケース3|自分のボールが他の人の進行方向にあり、マークを求められた。処置:マークして持ち上げ、後で元の位置へ戻す
OK。他のプレーヤーのゲームを妨げる場合、規則に従ってマークして持ち上げられます。
ケース4|蹴りにくい場所に止まった。処置:ボールを50cm横へ置き直す
NG。別の救済規則が適用されない限り、ボールは原則としてあるがままです。
ケース5|リプレースしたが、少し前へ置いてしまった。処置:そのまま蹴る
NG。正しい位置ではないため、そのまま蹴れば誤所からのプレーとなり、正式競技ではペナルティ対象になります。
ケース6|正しくリプレースした後、風でボールが動いた。処置:マーカーを元の位置へ置き直し、罰なしで元の位置へ戻す
OK。正しくリプレースされた後に風で動いたボールは、罰なしで元の位置へ戻すことができます。
ケース7|カップまで残り20cm。処置:もう入るので、拾って次のホールへ
NG。通常のストロークプレーでは、ボール全体がホールへ入るまでホールアウトではありません。マークしても、自分の順番で戻して実際にカップへ入れます。
初心者が間違えやすい7つ
| ✕ 勘違い | ✓ 正解 |
|---|---|
| 1|マーカーを置けばいつでも拾える | 拾える場面自体が規則で定められている |
| 2|マーカーはボールの横へ置く | 基本はホールとボールを結んだ線上の後ろ |
| 3|戻す場所はだいたいでいい | 正確に元の位置へリプレースする |
| 4|泥がついたらいつでも拭ける | 清掃だけのために拾うことは原則できない |
| 5|カップ近くならマーク不要 | むしろグリーンゾーンではマークが重要 |
| 6|他の人の邪魔でも勝手に横へ動かす | マークして持ち上げ、元の位置へ戻す |
| 7|リプレース後に風で動いたら新しい位置 | 正しくリプレースしたボールが風で動いた場合は、元の位置へ戻せる規定がある |
初ラウンドなら「M・L・R」で覚える
細かいルールを忘れそうなら、M → L → Rで覚える方法があります。ただし、その前に「0」の確認があります。
一番大切なのは、LIFTしてよい場面かを最初に確認することです。「迷ったら勝手に拾わない」。初心者にはこれが一番安全です。
一般プレーなら、ここまで厳密にする必要がある?
レクリエーション利用では、施設によって案内の細かさや運用が異なる場合があります。一方、FIFGの正式規則にはマーカーのサイズ・置く位置・持ち上げられる場面まで定めがあります。
ですから実際には、FIFG/JFGAの基本を知る+利用する施設のローカルルールを確認です。施設側から簡易的な方法を案内された場合は、その利用方法にも従ってください。
マークを覚えるとプレーがかなり分かりやすくなる
フットゴルフを初めて見ると、「なんでボールを拾っている人がいるの?」と思うかもしれません。でもルールを知れば、「グリーンに入ったから」「他の人の邪魔だから」「規則上の処置をしているから」と意味が分かるようになります。
マーク・リプレースは、地味に見えて、正しい位置からプレーを続けるための重要なルールです。
よくある質問
フットゴルフではボールを拾っていいですか?
いつでも自由に拾えるわけではありません。グリーンゾーン、他のプレーヤーの妨げになる場合、規則上の救済など、認められた場面では位置をマークして持ち上げます。
ボールマーカーはどこへ置きますか?
ホールとボールを結んだ線上で、ボールの後ろへ置きます。その後ボールを持ち上げ、戻すときは元の位置へ正確にリプレースします。
ボールマーカーの大きさにルールはありますか?
FIFGでは円形で平らなものとし、直径60mm以下、高さ5mm以下と定めています。
泥がついたボールを拭いてもいいですか?
正しくマークして持ち上げることが認められた場面では清掃できます。グリーンゾーンではマークして拭けますが、フェアウェイなどで清掃だけを目的に勝手に拾うことは原則できません。
グリーンゾーンでは必ずマークしますか?
FIFG/JFGAの現行詳細規則では、グリーンゾーン内のボールはマーク対象です。区域が定められていない場合は、原則としてホールから最大3m以内でハザードでない範囲が基準です。
マークした場所から少しずらして戻してもいいですか?
原則としてできません。ボールはマークした元の位置へ正確にリプレースします。誤った位置からプレーするとペナルティの対象になります。
ボールを拾っていいか分からない場合は?
勝手に拾わず、同伴プレーヤーや大会ならマーシャル・競技委員へ確認するのが確実です。規則上認められていない状況でマークして持ち上げると1打罰となる規定があります。
まとめ|「拾う前にマーク。マークする前に“拾っていい場面か”確認」
フットゴルフのマーク・リプレースで一番大切なのは、ボールは好きなときに拾えるわけではないということです。基本の流れは次の通りです。
特にグリーンゾーンでは、ボールを放置すると他のボールとの衝突によるペナルティにつながることがあります。逆に、「汚れている」「蹴りにくい」「少し位置を変えたい」という理由だけで、自由に拾うことはできません。
最初はこれで大丈夫
迷ったら拾わない。まず確認する。
そして実際に1ラウンド回れば、マーク → 拾う → 戻すという動作はすぐに自然になります。
次に読む
参考・確認資料
- FIFG|Rules of the Game / Rulebook 2025 — ボールマーカーの定義、マーク位置、マークが必要な場面、グリーンゾーン、リプレース、清掃、STOPルール等。2026年9月30日時点でFIFG公式Rulesページから案内されている現行ルール(https://www.footgolf.sport/footgolf-rules/)
- JFGA|2025フットゴルフ規則 — ボールへのマークとリプレース、マーカー移動、清掃、誤所からのプレー、STOPルールなどの日本語詳細規則(JFGA公式サイト)
- FIFG|Basic Concepts — 5号球とボールマーカー、フェアウェイでの妨害球、グリーンゾーンでのマーク、3m基準などの初心者向け説明(https://footgolf.sport/?p=6413)
- JFGA|基本ルール — 「あるがまま」、妨害時のマーク、グリーンでのピックアップ・清掃などを初心者向けに簡略化した案内(JFGA公式サイト)
- FIFG|Board Update 2026 — ルール変更案については所定の別プロセスを経て実施される旨を確認(FIFG公式サイト)


