フットゴルフのルール完全ガイド|初心者向けにわかりやすく解説
フットゴルフのルール完全ガイド|初心者向けにわかりやすく解説
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移動中や練習前に、フットゴルフのルールの要点を音声で確認できます。
「フットゴルフって、サッカーボールをカップに入れればいいんでしょ?」
大きくはその通りです。ただ、実際にコースへ出ると、次々に疑問が出てきます。
「どこから蹴る?」「誰が先?」
「ボールを拾っていい?」「OBは?」
「池に入ったら?」「バンカーでは助走していい?」
「カップの近くならOK?」
結論|フットゴルフとは
ティーイングゾーンからボールを足でプレーし、できるだけ少ないキック数でホールへ入れる競技です。
FIFGの現行ルールでは、コースは9ホールまたは18ホール、各ホールのパーは3〜5で構成されます。ストロークプレーでは、各ホールを終えたキック数を記録し、規定ラウンドを最少の総キック数で終えたプレーヤーが競います。
この記事ではルールブックを上から順番に読むのではなく、実際に1ホールを回る順番で覚えていきます。
まず結論|初心者が最初に覚えたい10ルール
| 場面 | 覚えること |
|---|---|
| スタート | ティーイングゾーン内から始める |
| キック | シューズを履いた足で直接蹴る |
| 順番 | 基本はホールから遠い人から |
| ボール | 原則として止まった場所から |
| マーク | 必要な場面では位置をマークしてから拾う |
| グリーンゾーン | カップ周辺ではマークが重要 |
| OB | 1打罰+前に蹴った位置付近から再開 |
| ペナルティエリア | そのまま蹴るか、1打罰で救済を選ぶ |
| バンカー | ハザードキックでプレー |
| ホールアウト | ボール全体がホール内に入るまで終了しない |
これだけ見ると少し多そうですが、1ホールの流れに沿うとかなり分かりやすくなります。
1|まずティーイングゾーンからスタート
場面:最初のホールに到着
前方に2つのティーマーカーがあります。このマーカーを基準に作られるスタートエリアが、ティーイングゾーンです。
FIFG現行規則では、前方と左右をティーマーカーで定め、そこから奥行き2mの長方形がティーイングゾーンになります。ボールはその区域内に置いてスタートします。
ティーは必要?
必須ではありません。地面へ直接ボールを置いても構いません。ティーを使用する場合、FIFG規則では高さ2cm以下など規定サイズがあります。
初心者なら、「2つのマーカーから2m後ろまでの範囲から蹴る」と覚えると分かりやすいでしょう。
マーカーの間へ蹴らなきゃダメ?
いいえ。現行FIFG規則では、ボールはティーイングゾーンからどの方向へ出てもよく、必ず2つのティーマーカーの間を通過させる必要はありません。
2|ボールは「普通に蹴る」。でも蹴り方にもルールがある
場面:ボールを置いて第1キック
FIFGの現行規則では、ボールはシューズを履いた足で直接キックする必要があります。
意図的に次のようなプレーをすることは認められていません。
- 押す
- 引きずる
- 踏む
- すくう
- 突き刺す
- 靴底で意図的に蹴る
違反した場合は1打罰を加え、元の位置からやり直す規定です。
初心者ならまず、足を振って、ボールへ直接当てるでOKです。詳しいインサイドキックや飛距離の出し方は、今後の技術記事に分けて解説します。
3|空振りも「蹴る意思」があればカウントされる
ここは初心者が知っておきたいルールです。FIFGでは、ボールをプレーする意思を持ったキック動作は、実際にボールへ当たらなくてもスコアに数えると定めています。
つまり、「空振りしたからノーカウント」ではありません。
もちろん初めてのレクリエーションなら、まず競技を楽しむところからで構いません。正式なスコアをつける場合は覚えておきましょう。
4|次に蹴るのは誰?基本は「カップから遠い人」
場面:全員のボールが止まった
フェアウェイでは基本的に、ホールから最も遠いボールのプレーヤーからプレーします。FIFGのBasic Conceptsもこの順番を初心者向けに案内しています。
次のホールのティーでは、前のホールで最も良いスコアだったプレーヤーが先にプレーするのが基本です。最初のホールについては大会や組のスタート順に従います。
| 場面 | 先に蹴る人 |
|---|---|
| コース途中 | ホールから遠い人から |
| 次のホールのティー | 前ホールで良いスコアだった人から |
| 最初のホール | 大会や組のスタート順に従う |
5|ボールは原則「あるがまま」
場面:蹴りにくい場所に止まった
自分のボールが、ちょっと蹴りにくい芝、少し窪んだ場所、木の近くに止まりました。
「10cmくらい横へ動かしてもいい?」――原則としてできません。
FIFGの現行ルールでは、救済などが認められる特別な状況を除き、ボールは見つかった状態のままプレーすることが基本です。さらに、次のようにプレー条件を意図的に改善する行為も制限されています。
- 足で地面をならす
- 草や木を動かして蹴りやすくする
- 凸凹を消す
- 水や露を取り除く
ここはかなり「ゴルフらしい」部分です。
6|ボールはいつ拾っていい?
ここは少し注意が必要です。フットゴルフでは、いつでも自由にボールを拾っていいわけではありません。
ボールを拾うことが認められた場面では、原則として先に位置をマークします。FIFG規則では、マーカーをホール方向に対してボールの後方へ置きます。マーカーは直径60mm以下、高さ5mm以下の円形で平らなものとされています。
代表的なのは、次のような場面です。
- 他のプレーヤーの邪魔になるとき
- グリーンゾーンにあるとき
- 救済処置を行うとき
- 規則上ボールを確認する必要があるとき
7|グリーンゾーンへ入ったら「マーク」
場面:カップにかなり近づいた
ここで出てくるのがグリーンゾーンです。フットゴルフのグリーンゾーンは、ホールが設置された周辺エリアです。
区域が明確に設定されていない場合、FIFG現行規則では、ホールから最大3m以内で、ペナルティエリア等ではない範囲をグリーンゾーンとして扱います。
グリーンゾーンにあるボールはマークする必要があります。例えば、カップ近くへ止まった自分のボールをそのままにしておくと、後から来た別のボールへ当たる可能性があります。現行ルールでは、グリーン上のボールと近づいてきたボールが衝突した場合、状況によって罰が科されます。
「グリーンゾーン」と「ゴルフグリーン」は同じ?
ここはかなり重要です。同じとは限りません。
フットゴルフのグリーンゾーン
フットゴルフ用カップの周辺。ボールはマークが重要。
ゴルフグリーン
通常のゴルフ用カップがある、短く整備された芝のエリア。FIFG現行規則では、ここからのプレーは原則禁止。ただしコース側が明示的に許可している場合は例外があります。
つまり、「ゴルフグリーンは世界中すべて絶対立入禁止」とは言い切れません。実際の利用では、そのコースのローカルルールを確認することが必要です。
8|OBに入ったらどうなる?
場面:ボールが白杭の向こうへ
蹴ったボールがコースの外へ出ました。これがOB(アウトオブバウンズ)です。
FIFGでは、白杭や白線などで示されたコース境界の外をOBとしています。ボール全体が境界の外へ出たときにOBとなり、境界線へ一部でも触れていればインバウンズです。
OBになった場合は、1打罰を加え、最後にそのボールを蹴った位置のできるだけ近くから再開します。
例えば1打目がOBなら?
「OB地点の横から1打罰で続ける」とは限りません。現行FIFG規則では前のキック位置へ戻るのが基本です。詳しくはOB専用記事で図解します。
9|池に入ったら?ペナルティエリアの4つの考え方
場面:ボールが池へ
フットゴルフでは、赤または黄で示されるペナルティエリア/ウォーターハザードがあります。FIFG現行規則では、主に次の選択肢があります。
- そのままプレーできるなら、ハザードキックで蹴る
- 1打罰で前に蹴った位置へ戻る
- 最後に境界を横切った地点から2m以内・ホールへ近づかない場所へドロップ
- カップと進入地点を結んだ後方線上へドロップ
救済を使う場合は基本的に1打罰です。
ハザードキックとは?
通常のキックと少し違います。FIFGでは、次のようなキック方法です。
- 助走しない
- 蹴らない方の足をボール横へ置く
- ボールへ当たる前に軸足を動かさない
つまり、バンカーやペナルティエリアで思い切り助走して蹴るプレーではありません。
10|バンカーへ入ったら?
場面:砂地に入った
FIFG現行規則では、バンカー内のボールはハザードキックでプレーします。さらに、次のルールがあります。
- 砂を動かしてライを改善しない
- ボールが出る前にバンカーをならして有利にしない
- プレー後は自分の足跡などをならす
- レーキがあれば使う
次のプレーヤーのショットまでにバンカーをならさなかった場合は、1打罰です。
11|残り30cmでも「OK」にはならない
場面:カップまであと30cm
「もう入るからOKでしょ」と思うかもしれません。ストロークプレーでは、そうはいきません。
FIFGでは、ボール全体がホールの地面の縁より下へ入った状態で初めてホールインと定義しています。入った後に跳ね出たボールはホールアウト扱いになりません。
JFGAの初心者向け基本ルールも、距離にかかわらず完全にホールアウトする必要があり、通常のストロークプレーにゴルフでいう「OK」はないと案内しています。
12|スコアは「キック数+罰打」
場面:1ホール終了
最も基本的なストロークプレーでは、実際に行ったキック数+受けたペナルティがそのホールのスコアです。
FIFG規則では、多くの一般的な違反に適用される標準ペナルティは+1キックですが、すべてが1打罰とは限りません。
ペナルティは全部+1ではない
ここも初心者が間違いやすいところです。
| 状況(例) | ペナルティ |
|---|---|
| 間違ったティーからスタート | 正しいティーからやり直して+1 |
| その誤りを訂正せずにホールを終えた | Par+10 |
| 違反内容によっては | +2/Par+10/失格 など |
なので、「ルール違反=全部1打罰」とは覚えないでください。ペナルティは別記事で一覧化します。
「STOP」って何?
フットゴルフ独特のルールの一つです。ボールが一度完全に止まったあと、風などで再び動く可能性があります。
FIFG現行規則では、プレーヤーはボールが完全に止まった時点で「STOP」と宣言し、位置を確定させることができます。宣言後にボールが動いても、確認された位置へ戻してマークできます。
詳しい手順は、今後「STOPルール」の個別記事・用語記事で解説します。
ボールを10秒待てるルールもある
グリーンゾーンで、ボールがカップのすぐ横に止まりました。「あと少しで落ちそう……」
FIFGには10秒ルールがあります。グリーンゾーンでボールが止まった場合、プレーヤーはボールへ到達してから最大10秒、ボールが動くか待つ権利があります。
- 10秒以内にカップへ落ちれば、追加キックなしでホールイン
- 10秒を超えてから落ちた場合は、元の位置へ戻してプレーを続ける
こうした細かい規定まで含めるとルールはかなり深くなります。だからこそ、最初からすべて覚える必要はありません。
公式ルールとローカルルールは両方確認する
FIFGの公式ルールがあるなら、「どこのコースでも全部同じ?」と思うかもしれません。違います。
FIFG規則でも、委員会やコース管理側が、コース境界、ペナルティエリア、スタート位置、ホール位置などを定める仕組みになっています。実際のコースや大会では、次のようなローカルルールが設定される場合があります。
- 使用ティー
- ドロップゾーン
- ゴルフグリーンの扱い
- OB
- 立入禁止区域
- 特別な救済
公式大会でも、JFGAはFIFG規則に加えて大会独自のローカルルールを適用しています。
正解は「両方」
FIFGルールを知る+当日のローカルルールを確認する。
JFGA「基本ルール」だけ見れば十分?
初めて競技を知るには非常に分かりやすい資料です。ただし、正式な裁定を調べるなら詳細ルールも確認するのがおすすめです。
例えばJFGAの「基本ルール」ではウォーターハザードの処置が簡潔に説明されています。一方、現在公開されているFIFG/JFGA詳細規則では、そのままハザードキック、前の位置、進入地点から2m、後方線上など複数の処置が記載されています。
蹴GOでは今後、「初心者向け説明 → 詳細規則」の順に読めるよう整理していきます。
ルール以前に大切な「フットゴルフの精神」
ルールブックには、The spirit of the gameという考え方があります。
FIFGは、フットゴルフの多くが常時マーシャルに監視されるわけではなく、プレーヤー自身の誠実さによって成り立つとしています。そのため、次のことが競技の前提です。
- 他のプレーヤーへ配慮する
- ルールを守る
- 自分の違反を申告する
- 礼儀とスポーツマンシップを保つ
- 安全を確認してから蹴る
ルールを知っていることと、気持ちよくプレーすることはセットです。詳しいマナーは別記事で整理します。
ルール確認クイズ|この場面ではどうする?
ここまでの内容を、実際のプレー場面で確認してみましょう。選択肢をタップすると解説が表示されます。
Q1. ティーショット(1打目)がOBに。次に蹴るのは何打目?
OBは1打罰。1打目+罰1打で、次は3打目です。再開位置は、前に蹴った位置のできるだけ近くが基本です。
Q2. 木の根元に止まって蹴りにくい。10cm横に動かしてもいい?
救済が認められる特別な状況を除き、ボールは見つかった状態のままプレーするのが原則です。
Q3. 蹴るつもりで足を振ったが、空振りしてしまった。
ボールをプレーする意思を持ったキック動作は、当たらなくてもスコアに数えます。
Q4. ボールが池(ペナルティエリア)の浅いところに。蹴れそうだ。
そのままプレーできるなら、ハザードキック(助走なし)で罰なしでプレーする選択肢があります。救済を選ぶ場合は基本的に1打罰です。
Q5. バンカーに入った。どう蹴る?
バンカーでは助走なしのハザードキック。ボールが出る前にならして有利にすることはできず、プレー後は足跡などをならします。
Q6. カップまであと30cm。ストロークプレーでは?
通常のストロークプレーにゴルフでいう「OK」はありません。ボール全体がホールの縁より下へ入って初めてホールアウトです。
初ラウンドなら、これだけ覚えて行けばOK
正式規則はかなり細かいです。でも一般プレーの最初から全部暗記する必要はありません。まずは次の項目を押さえましょう。
| 場面 | 確認すること |
|---|---|
| スタート | □ 正しいティーイングゾーンから |
| キック | □ 足で直接蹴る □ ボールが止まってから次へ |
| 順番 | □ 基本は遠い人から |
| ボール | □ 勝手に動かさない □ 拾うときはマークが必要か確認 |
| トラブル | □ OBなら前の位置へ □ 池・バンカーでは専用ルールを確認 |
| カップ | □ 最後まで実際に入れる |
| 当日 | □ ローカルルールも確認 |
これで、最初のラウンドの見え方はかなり変わります。
よくある質問
フットゴルフの基本ルールは何ですか?
ティーイングゾーンからボールを足でプレーし、できるだけ少ないキック数でホールへ入れる競技です。FIFG規則では9または18ホール、各ホールのパーは3〜5です。
誰から蹴りますか?
コース途中では基本的にホールから最も遠いプレーヤーからです。次のホールのティーでは前ホールで良いスコアだったプレーヤーからプレーするのが基本です。
ボールは自由に拾えますか?
いいえ。規則で認められた場面で、原則として位置をマークしてから拾います。グリーンゾーンではマークが重要です。
OBは何打罰ですか?
1打罰です。最後にボールをプレーした場所のできるだけ近くへ戻って再開します。
池に入ったら必ず1打罰ですか?
そのままプレー可能なら、ハザードキックで罰なしでプレーする選択肢があります。救済を選ぶ場合は基本的に1打罰です。
バンカーで助走してもいいですか?
いいえ。バンカーではハザードキックを使用し、助走はしません。プレー後は砂をならします。
カップの近くなら「OK」にできますか?
通常のストロークプレーでは、実際にボール全体がホールへ入るまで終了しません。
まとめ|ルールは「1ホールの順番」で覚えればいい
フットゴルフの公式ルールは細かくあります。でも初めてなら、次の流れを覚えれば競技の骨格は理解できます。
そこから実際にプレーして、「OBの境界は?」「池のどこからドロップ?」「ボールマーカーはどこへ置く?」「バンカーのハザードキックは?」と疑問が出たら、個別記事へ進む。この順番が初心者には分かりやすいです。
忘れてはいけないこと
公式規則に加えて、その日のローカルルールも確認すること。
まずはルールの全体像を知ったうえで、蹴MAPから実際にプレーできるコースを探してみてください。
次に読む
参考・確認資料
- FIFG|Rules of the Game — 2026年9月29日時点の公式ルールページ。競技定義、ティー、キック、OB、ペナルティエリア、バンカー、グリーン、ペナルティ等(https://www.footgolf.sport/footgolf-rules/)
- FIFG|Rulebook 2025 — FIFG公式2025 Rulebook。上記の公式ルールページからダウンロード可能
- FIFG|Basic Concepts — ティー、フェアウェイ、グリーンゾーン、OB、ペナルティエリア、バンカーなど初心者向け説明(https://footgolf.sport/?p=6413)
- JFGA|2025フットゴルフ規則 — 2026年9月29日時点でJFGAが公開している詳細日本語規則(JFGA公式サイト)
- JFGA|基本ルール — 初心者向けの簡易ルール(JFGA公式サイト)
- JFGA|Japan International Open 2025 — FIFG規則+大会ローカルルールを併用する公式大会例(JFGA公式サイト)


