フットゴルフとは?ルールや魅力を初めての1ホールからわかりやすく解説
フットゴルフとは?サッカーボールを蹴って楽しむ「ゴルフ」を初めての1ホールから解説
「フットゴルフって、ゴルフ場でサッカーをするの?」名前を初めて聞いたとき、そう想像する人も多いかもしれません。でも実際は、少し違います。この記事では難しいルールから覚えるのではなく、初めてフットゴルフ場へ来たつもりで、1ホールを一緒に回ってみましょう。
フットゴルフとは?
フットゴルフは、サッカーのボールを足で蹴り、ゴルフのように少ない打数(キック数)でホールを回るスポーツです。かなり簡単に表現すると「サッカーボールを足で蹴ってプレーするゴルフ」ですが、単にゴルフ場でサッカーをするわけではありません。ここが最初の大事なポイントです。
国際統括団体であるFederation for International FootGolf(FIFG)の現行ルールでは、スタート地点である「ティーイングゾーン」からボールをプレーし、1回以上のキックでホールに入れる競技と定義されています。
コースは基本的に9ホールまたは18ホール。各ホールには想定されるキック数「パー」が設定され、FIFG規則ではパー3〜パー5とされています。(出典:FIFG公式規則) 使用するボールは国際競技規則ではサッカーの5号球です。(出典:FIFG公式規則)
日本フットゴルフ協会(JFGA)も、フットゴルフを「サッカーとゴルフを融合したスポーツ」と説明しています。ただし、単にゴルフ場でサッカーをするわけではありません。
では、最初の1ホールへ
クラブハウスで受付を済ませ、コースへ向かいます。目の前には芝生が広がっています。ここから最初のホールを体験してみましょう。
スタート地点に立つ
最初に向かうのがティーイングゾーンです。ゴルフでいうティーショットの場所にあたります。ただし、手に持っているのはゴルフクラブではありません。足元に置くのはサッカーボール。国際競技では、規定の5号球を使用します。
少し先を見ると、フットゴルフ用のホールがあります。「あそこまで蹴るのか」――最初はそんな感覚でしょう。
第1キック
ボールを置きます。助走をつけて――。蹴る。ボールが芝生の上を転がっていきます。ここまではサッカー経験者なら見慣れた動きです。しかし、次から少し感覚が変わります。
フットゴルフで目指すのは、遠くへ蹴ることではなく、最終的に少ないキック数でホールへ入れること。最も一般的なストロークプレーでは、各ホールで要したキック数を記録し、そのスコアを競います。100メートル飛ばしても、次の1球が難しくなる場所へ行けば有利とは限りません。
ここから「サッカーとは違うスポーツ」が少しずつ見えてきます。
ただ真っすぐ蹴ればいい……とは限らない
ホールまで一直線。なら簡単そうです。ところが実際のコースには、池などのウォーターハザード、バンカー、傾斜、ラフなどがあります。FIFGの公式規則にも、プレーヤーがホールへ向かう途中でウォーターハザードやバンカーなどの障害に直面することが明記されています。(出典:FIFG公式規則)
いよいよホールが近づいてきた
数回蹴ると、大きなホールが見えてきます。ゴルフボール用の小さなカップではありません。
※ JFGAの一部Q&Aには、旧来の寸法表記(直径21インチ/約53cm、深さ30cm以上)が残っています。本記事ではFIFGの現行公式規則(直径50〜52cm、深さ28cm以上)を基準としています。参考:JFGA Q&A
サッカーボールが入る大きさです。ここで、「これなら簡単に入りそう」と思うかもしれません。しかし、数メートル離れるだけで話が変わります。強すぎれば通り過ぎる。弱ければ届かない。傾斜があればボールは曲がる。サッカーでいうシュートとは、かなり違います。必要なのは「強さ」だけではありません。距離と方向を合わせる感覚です。
「コロコロ……スポッ」。ボールがカップへ落ちました。これで1ホール終了です。
例えば5回蹴って入ったなら、そのホールのスコアは「5」。これを9ホール、または18ホール繰り返していきます。FIFG規則では、各ホールにパー3〜5が設定されています。(出典:FIFG公式規則) ここまで来ると、「サッカー+ゴルフ」という説明の意味がかなり分かってきたのではないでしょうか。
サッカーなの?ゴルフなの?
両方の特徴を持っています。まずは数字と項目で比較してみましょう。
| 比較 | フットゴルフ | サッカー | ゴルフ |
|---|---|---|---|
| 主に使うもの | サッカーボール | サッカーボール | ゴルフボール・クラブ |
| ボールを動かす | 足 | 足など | クラブ |
| 主な目的 | 少ないキック数でホールへ | 得点する | 少ない打数でホールへ |
| コース | フットゴルフコース | ピッチ | ゴルフコース |
| パー | あり | なし | あり |
| スコアの考え方 | ゴルフに近い | 得点数 | 打数 |
JFGAも「ゴルフ場でサッカーをする」のではなく、ゴルフクラブとゴルフボールの代わりにサッカーボールを足で蹴ってゴルフをするイメージと説明しています。「サッカーの技術を使う場面があり、ゲームの考え方はゴルフに近い」と考えると分かりやすいでしょう。
サッカー経験がないと難しい?ゴルフを知らなくてもできる?
サッカー経験は?
競技として上達を目指せば、キックの正確性や距離感などの技術が重要になります。一方で、フットゴルフを始めるためにサッカー経験が必須というルールはありません。FootGolf Australiaも、レクリエーションとしてのフットゴルフは覚えやすく、家族や友人と楽しめる一方、競技としては継続的に技術を磨く奥深さがあると説明しています。
ゴルフの知識は?
ゴルフ経験も必須ではありません。ただし、フットゴルフはゴルフコースなどを利用して行われるため、コース上でのマナーや施設ごとのルールを守ることは重要です。FIFGの公式ルールも、プレーヤー同士への配慮、礼儀、スポーツマンシップを「フットゴルフの精神」と位置づけています。
つまり、入口はシンプル。突き詰めると奥深い。というタイプのスポーツです。これはフットゴルフの大きな特徴の一つでしょう。日本でも、各コースにはそれぞれドレスコードがあり、JFGAは来場前に施設の公式情報を確認するよう案内しています。「ゴルフを知らないから行けない」と考える必要はありません。ただ、初めて行く施設のルールは事前に確認する。これは覚えておきましょう。
実務ツール|はじめての1ラウンド スコア計算
実際にコースへ出る前に、9ホール分の「パー」と「キック数」を入力してみましょう。合計スコアとパーとの差が自動で計算されます。イメージトレーニングにも、当日のスコア記録にもご活用ください。
| ホール | パー | キック数 |
|---|---|---|
| 第1ホール | ||
| 第2ホール | ||
| 第3ホール | ||
| 第4ホール | ||
| 第5ホール | ||
| 第6ホール | ||
| 第7ホール | ||
| 第8ホール | ||
| 第9ホール | ||
| 合計 | 0 | 0 |
※ パーはFIFG規則上パー3〜5の範囲で各ホールに設定されます。実際の数値は利用するコースの表示に従ってください。(出典:FIFG公式規則)
何を持っていけばいい?1ラウンドはどのくらい?
この記事では詳しい持ち物解説はしません。まず覚えておきたいのは、国際競技規則では5号球を使用するということです。(出典:FIFG公式規則)
ただし、日本国内では大会・年齢・施設によって別の運用が設定される場合があります。実際、JFGAの全日本ジュニアフットゴルフツアー2025では、小学生に4号球、中学生に5号球を指定しています。そのため、「5号球を持っていけば全国どこでも必ずOK」とまでは考えず、初めて行く際は利用施設の案内を確認するのが確実です。服装やシューズについても、施設ごとのドレスコードがあります。詳しくは別記事で整理します。
JFGAのQ&Aでは、18ホールで通常2〜2.5時間程度と案内されています。(出典:JFGA Q&A) もちろんこれは目安です。コース、人数、混雑状況、プレー形式などによって変わります。「1日がかりの特別な競技」というよりは、数時間のアウトドアスポーツとして楽しむイメージを持つと分かりやすいでしょう。
実は、世界大会まである
ここまで読むと、「レジャーなの?」と思う人もいるでしょう。レジャーとして楽しむこともできますが、国際競技としても組織されています。
フットゴルフには国際統括団体FIFG(Federation for International FootGolf)があり、各国の加盟団体や国際大会、ランキングなどが存在します。FIFG公式によれば、同連盟は2012年6月3日、ハンガリー・ブダペスト近郊で第1回フットゴルフワールドカップが行われた際に設立されました。(出典:FIFG Members)
2026年にはメキシコ・アカプルコでFIFG FootGolf World Championshipが開催され、日本選手も参加しました。(出典:FIFG World Championship Acapulco 2026) ただし、ここでは歴史を深掘りしません。「いつ、どこで生まれたのか」「なぜ現在の競技になったのか」は、【フットゴルフの歴史】の記事で一次資料を確認しながら詳しく扱います。
フットゴルフの歴史を30秒だけ
この記事で押さえる歴史は3点だけです。
- 2009年JFGAは、オランダでフットゴルフがルール化されたとしています。(出典:JFGA)
- 2012年FIFGが設立されました。FIFGは、2012年6月3日、ハンガリー・ブダペスト近郊で第1回フットゴルフワールドカップが行われた際に設立されたと説明しています。(出典:FIFG Members)
- 2026年メキシコ・アカプルコでFIFG FootGolf World Championshipが開催され、日本選手も参加しました。(出典:FIFG大会公式)
ここから先は別記事です。「フットゴルフを誰が発明したのか」については、資料によって表現が異なるため、この記事では断定しません。
フットゴルフを一言で説明するなら?
フットゴルフとは、サッカーボールを足で蹴り、ゴルフのようにできるだけ少ないキック数でホールを回るスポーツです。
そして体験すると、もう少し違って見えてきます。最初は、「ボールを蹴るだけなら簡単そう」と思う。1球蹴る。次の場所を考える。距離を調整する。傾斜を見る。強く蹴りすぎる。今度は弱すぎる。そしてようやくカップに入る。そこで、「あ、これはちゃんとゴルフだ」と分かってくる。
フットゴルフの入口は、サッカーボールを蹴るという非常に分かりやすいものです。でも、その先にはコース攻略、距離感、正確性、状況判断があります。だから、初めてでも入りやすく、競技として深く追いかけることもできます。
よくある質問
フットゴルフとは何ですか?
ゴルフ場でサッカーをする競技ですか?
サッカー経験がなくてもできますか?
何ホールありますか?
カップはどのくらい大きいですか?
日本でもプレーできますか?
音声で聞く
この記事の内容を音声でも確認できます。
「知った」の次は、実際にコースを見てみよう
フットゴルフについて分かってきたら、次に気になるのは、「自分の近くでは、どこでできるんだろう?」ではないでしょうか。蹴GOでは、全国のフットゴルフコースを探せる「蹴MAP」を整備しています。場所を知るだけではなく、探す → 予約する → 行く まで迷わないことを目指しています。まずは地図を開いて、近くにどんなコースがあるのか見てみてください。
次に読む
この記事では「フットゴルフとは何か」に絞りました。次の疑問は、それぞれ別の記事で詳しく扱います。
参考・確認資料
本記事では、特定の紹介記事1本を元にせず、複数の競技団体資料を照合しました。
- FIFG公式|FootGolf Rules(ホール寸法・パー・ボール規格・ハザード規定の一次情報)
- FIFG公式サイト(連盟概要・国際競技情報)
- FIFG|Members(FIFG設立時期・加盟国情報)
- FIFG|FootGolf World Championship Acapulco 2026(2026年世界選手権)
- JFGA|フットゴルフとは?
- JFGA|フットゴルフ公式ルール
- JFGA|Q&A
- JFGA|全日本ジュニアフットゴルフツアー2025(小学生4号球・中学生5号球の大会指定例)
- FootGolf Australia|Play FootGolf
※ ホールの寸法(直径・深さ)は、FIFG公式規則とJFGAの一部Q&Aとで異なる数値が併存しています。本記事はFIFGの現行公式規則を基準としました。


