幻となった日本開催|フットゴルフW杯2020/2021はなぜ中止になったのか
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幻となった日本開催|フットゴルフW杯2020/2021はなぜ中止になったのか
2020年。日本で初めて、フットゴルフのWorld Cupが開催されるはずでした。会場は、栃木県さくら市・セブンハンドレッドクラブ。世界各国から選手を迎え、第4回FootGolf World Cupを日本で開催する計画です。
確認日:2026年10月6日
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しかし大会は実現しませんでした。
新型コロナウイルス感染症の世界的拡大を受け、2020年開催 → 2021年へ延期。
新しい日程まで決め、国内ツアーも延長し、会場と地域は開催へ向けた準備を続けます。
それでも、2021年1月28日、FIFG総会の決議により中止。
日本初のWorld Cupは「幻」となりました。JFGAも現在、この経緯を公式に記録しています。(出典:JFGA)
では、日本開催はいつ決まり、なぜ延期され、なぜ最終的に中止になったのでしょうか。
この記事では、
- 開催決定
- 会場決定
- COVID-19
- 2021年へ延期
- 開催へ再準備
- FIFG総会で中止
という流れを、JFGA、セブンハンドレッドクラブ、さくら市・栃木県、外務省などの資料から時系列で追います。
この記事で分かること
- 日本開催がいつ発表され、会場がいつ決まったのか
- 当初の日程と、延期後の日程
- 延期後も続いていた準備(ツアー延長・1年前イベント・代表候補合宿)
- 2021年1月28日の中止決定と、確認できる理由の範囲
- 中止後に残ったものと、2025年度をめぐる行政資料の記述
2020 → 2021
まず結論|World Cup日本大会はなぜ中止になった?
公式に確認できる中心的な事実は、
新型コロナウイルス感染拡大の影響で2020年大会が2021年へ延期され、その後2021年1月28日のFIFG総会で中止が決定した
というものです。(出典:JFGA)
ここで重要なのは、2020年に一度中止して終わったわけではないことです。
延期後には、
- 2021年の新日程を設定
- 日本代表選考ツアーを延長
- 開催1年前イベントを実施
- 代表候補合宿を実施
- 会場・地域で準備を継続
していました。JFGAはジャパンツアーを2021年7月まで延長し、日本代表選考も継続しています。(出典:JFGA)
それでも国際大会として開催できる見通しを確保できず、FIFG加盟国による判断で中止となりました。
PLAN|予定されていた日
- 2020年9月23日当初の開幕予定日(開催コースの回顧による)
- 2021年9月22日〜10月3日延期後の開催予定期間
ACTUAL|実際に起きたこと
- 2020年COVID-19拡大を受け、2021年へ1年延期
- 2021年1月28日FIFG総会の決議により中止
20197.29
この時点:2020年に日本で開催予定
2019年7月29日|まず「日本開催」が発表された
World Cup日本開催の歴史は、会場決定より前から始まっています。
2019年7月29日。
サッカーキングは、FIFGとJFGAが、第4回FootGolf World Cupを2020年に日本で開催すると発表したと報じました。
この時点では開催時期を、2020年10月と伝えています。(出典:サッカーキング)
ここが、日本大会開催が公になった最初期の大きな節目です。
「10月」と「9月末」は矛盾している?
その後の資料を見ると、開催時期の表現に少し差があります。
| 資料 | 開催時期の表現 |
|---|---|
| 2019年7月の報道 | 2020年10月 |
| 現在のJFGA公式史 | 2020年9月末から |
| セブンハンドレッドクラブの後年の回顧 | 2020年9月23日開幕予定 |
これらは必ずしも矛盾するとは限りません。
大会が9月末に始まり、10月へまたがる日程だった可能性があります。
ただし初期発表段階の完全な公式日程表を今回確認できているわけではないため、蹴GOでは、
2019年7月の開催発表時は「2020年10月」と報じられ、その後の資料では「9月末から」、開催コースの回顧では「9月23日開幕予定」と記録されている
と資料ごとの表現を残します。(出典:サッカーキング/JFGA/セブンハンドレッドクラブ)
20199.6
この時点:2020年に日本で開催予定
2019年9月6日|開催地がセブンハンドレッドクラブに決定
日本開催発表から約1か月後。
2019年9月6日、JFGAは開催コースを正式発表しました。
会場は、セブンハンドレッドクラブ。
所在地は、栃木県さくら市です。(出典:JFGA)
JFGAはこの大会を、FIFG FOOTGOLF WORLD CUP JAPAN 2020という仮称で案内していました。
セブンハンドレッドクラブはどんな会場だった?
JFGAによると、セブンハンドレッドクラブは昭和55年、つまり1980年にオープンしたゴルフ場です。(出典:JFGA)
そして2019年、フットゴルフ常設コースを導入。
監修したのは、『キャプテン翼』作者でJFGA公式アンバサダーの高橋陽一氏です。
フットゴルフコースは、2019年9月7日にオープンし、同日に「高橋陽一カップ」が開催されました。(出典:トラベル Watch)
つまり、World Cup会場に決まった時点では、フットゴルフを本格的に導入し始めたばかりのゴルフ場でもありました。
日本大会は約500人規模を想定
JFGAの会場決定発表では、2018年モロッコ大会について、30を超える国から約500選手が参加したと説明。
日本大会についても、同規模での実施を予定していました。(出典:JFGA)
したがって計画されていたのは、国内選手だけの大会ではありません。
世界各地から数百人規模の選手が日本へ来る、本格的な国際大会でした。
もちろん、これは「予定」です。
実際には開催されていないため、「日本大会に500人が参加した」とは言えません。
20209.23
予定されていた日(開催されず)
2020年9月23日|開催コースの記録ではこの日が開幕予定日
今回、前回確認できなかったセブンハンドレッドクラブの回顧記事を直接確認できました。
同記事では、
ワールドカップは2020年9月23日に開幕予定だった
と明記されています。(出典:セブンハンドレッドクラブ)
国内のジャパンツアーも、このWorld Cup日本代表を目指す重要なシーズンとして進んでいました。
日本のフットゴルフ界にとって2020年は、「World Cupイヤー」になるはずだったのです。
2020
この時点:2021年へ1年延期
2020年|COVID-19で状況が一変
しかし2020年。
新型コロナウイルス感染症が世界的に拡大します。
スポーツ大会だけでなく、国をまたいで人が移動すること自体が大きな問題になりました。
セブンハンドレッドクラブの回顧記事でも、日本だけでなく世界的に感染が広がり、
大会参加のため海外から日本へ来ること自体が困難だった
という当時の状況が記録されています。(出典:セブンハンドレッドクラブ)
国内でもジャパンツアーの延期・中止が相次ぎました。
まず選ばれたのは「中止」ではなく「1年延期」
日本大会について最初に選ばれた結論は、完全中止ではありません。
1年間の延期でした。
JFGAは2020年6月11日、日本大会が2021年へ延期されたことを前提に、ジャパンツアーのシーズン延長を発表しています。(出典:JFGA)
つまり当時は、
2020年開催は難しい。でも日本開催そのものは諦めない。
という判断でした。
日本代表選考も2021年7月まで延長
World Cup延期によって、代表選考にも問題が発生しました。
JFGAによると、従来の予定では、延期されたWorld Cupに対して代表選考が早すぎる状態になってしまいます。
また、少ない大会数だけで代表を決めるのも十分ではないと判断。
そこで、フットゴルフジャパンツアー2019-20を、2019-21シーズンへ変更しました。
終了時期も、2021年7月までに延長されています。(出典:JFGA)
World Cupは延期になりましたが、選手たちは引き続き、日本で開催される世界大会への出場を目指して戦っていました。
延期後の日程は2021年9月22日〜10月3日
延期後も開催時期が未定だったわけではありません。
2020年9月2日にセブンハンドレッドクラブが発表した資料では、FIFG FOOTGOLF WORLD CUP JAPAN 2021の開催予定期間を、2021年9月22日〜10月3日と明記しています。(出典:PR TIMES)
つまり、1年延期して、ほぼ同じ秋の時期に開催する計画が具体化していました。
20209.22
この時点:2021年開催へ準備中
2020年9月22日|「開催1年前イベント」も実施
延期発表後も準備は続きます。
2020年9月22日には、第2回高橋陽一カップ ~2021年フットゴルフワールドカップ開催記念~がセブンハンドレッドクラブで行われました。(出典:PR TIMES)
主催は、セブンハンドレッドクラブ、さくら市フットゴルフタウン推進委員会。
後援には、さくら市、さくら市教育委員会が入っています。(出典:PR TIMES)
つまりこの時点でも、「あと1年でWorld Cupを迎える」という前提で地域活動が続いていました。
さくら市も「フットゴルフタウン」づくりへ
World Cupは単なる一大会ではありませんでした。
栃木県が公開しているさくら市の事業資料によると、さくら市フットゴルフタウン推進委員会は令和2年度に設立されています。
構成メンバーには、
- さくら市
- さくら市教育委員会
- セブンハンドレッドクラブ
- 観光協会
- 商工会
- スポーツ協会
- サッカー協会
- 国際交流協会
などが含まれていました。(出典:栃木県公式サイト)
目的は、フットゴルフによる地域の魅力向上と「フットゴルフの聖地化」です。
つまりWorld Cupは、競技大会だけでなく、地域づくりのきっかけにもなっていました。
2020年秋|代表候補合宿まで行われていた
セブンハンドレッドクラブの記録によると、2020年10月24日には日本代表候補合宿も実施されています。
24名の選手が参加し、本番を意識した強化機会が設けられました。(出典:セブンハンドレッドクラブ)
このことからも、2020年後半の段階では、2021年World Cupを本気で開催する前提で準備が進んでいたことが分かります。
202012.28
この時点:2021年開催へ準備中
ところが2020年末、国際移動は再び厳しい状況へ
2020年末になると、新たな変異株の出現などを受けて日本の水際対策も再び強化されます。
ここは日付を正確に分ける必要があります。
政府は、2020年12月26日に決めた措置に基づき、原則として全世界の国・地域からの外国人の新規入国を一時停止する措置を12月28日から実施しました。外務省資料でも、この措置が全世界を対象とする新規入国停止の基礎になったことが確認できます。(出典:外務省)
ただし日本人の帰国や、一定の在留資格を持つ外国人の再入国などは別扱いです。
2021年1月14日|残っていた往来スキームも停止
そして2021年1月13日、政府は追加措置を決定。
1月14日午前0時から、全対象国・地域とのビジネストラック・レジデンストラックを停止しました。(出典:外務省)
つまり、
12月28日:全世界を対象とする一般的な新規入国枠を停止
1月14日:例外的に残っていたビジネス/レジデンストラックも停止
という2段階です。
前稿の、「1月14日から全世界の外国人新規入国を原則停止」という書き方は正確ではありませんでした。
ただし、水際対策だけが「中止理由」とは断定しない
ここは重要です。
2020年12月〜2021年1月の日本が、国際移動の非常に厳しい状況にあったことは確認できます。
しかし、「12月28日の入国停止があったからWorld Cupが中止になった」という因果関係を明記したFIFG公式議事録は、今回も確認できていません。
そのため、水際対策は、中止判断時の客観的背景として扱います。
20211.28
この時点:中止
2021年1月28日|ついに中止へ
そして、2021年1月28日。
JFGAの現在の公式史では、
FIFG総会の決議によってWorld Cup日本大会の中止が決定
したと明記されています。(出典:JFGA)
今度は、「延期」ではありません。
中止でした。
FIFG総会では何があったのか
今回、セブンハンドレッドクラブの回顧記事も直接確認できました。
同記事は、JFGA松浦新平会長の説明として、
- FIFG総会はリモート開催
- 開催か中止かを長時間議論
- FIFG加盟国の各国会長による投票へ
- 最終的に中止決定
という経緯を記録しています。(出典:セブンハンドレッドクラブ)
これはFIFG自身の議事録ではなく、日本側開催当事者による後年の記録です。
したがって、
中止決定日そのものはJFGA公式資料
総会の具体的な進行はセブンハンドレッドクラブの当事者記録
として分けて扱います。
結局、なぜ中止になった?
確認できる資料を階層に分けると分かりやすくなります。
COVID-19感染拡大の影響で2021年へ延期し、その後FIFG総会の決議で中止。
コロナ禍で海外選手が日本へ来ることすら困難な状況になり、最終的にFIFG総会で中止。
2020年末〜2021年1月に国際移動を大幅に制限する水際措置。
これらを踏まえると、
世界的なCOVID-19流行の中、多数の国から選手を日本へ迎え、安全かつ公平に国際大会を成立させる見通しを確保できない状況となり、FIFG総会で中止が選択された
と整理するのが最も安全です。
「会場が使えなくなったから」ではない
少なくとも確認した資料から、会場不足が中止原因だったとは言えません。
セブンハンドレッドクラブ側の回顧記事によると、World Cup用のプレゼンテーション資料には、
- 栃木県
- さくら市
- 宿泊地として想定された宇都宮市
- 日光などの観光地
- 約500名分の出場選手枠
- 個人戦・団体戦の日程
- World Cup専用コースレイアウト
までまとめられていました。(出典:セブンハンドレッドクラブ)
準備が進んでいなかった大会ではありません。
「日本が開催を辞退した」わけでもない
これも確認できません。
JFGA公式史は、FIFG総会の決議によって中止と記録しています。(出典:JFGA)
開催コース側の記録も、FIFG加盟国会長による投票の結果として中止になったとしています。(出典:セブンハンドレッドクラブ)
したがって、「日本側が一方的に開催権を返上した」という説明はしません。
「なぜさらに2022年へ延期しなかった?」は分からない
これは自然な疑問です。
2020年から2021年へ延期できたなら、「さらにもう1年待てなかったのか?」と思うかもしれません。
しかし、なぜ再延期ではなく完全中止を選択したのかを詳細に説明したFIFG公式議事録は確認できていません。
セブンハンドレッドクラブの記録からは、開催か中止かで投票したことは分かります。
しかし、「2022年案が正式に検討された」とまでは確認できません。(出典:セブンハンドレッドクラブ)
ここを推測で補うことは避けます。
2025
実は「2025年World Cup」を想定した行政資料も残っている
中止後の資料に、興味深い記述があります。
栃木県が公開しているさくら市の事業計画には、
「R7年度のワールドカップ開催に合わせて」
県交付金を活用する、という記述があります。
R7年度は、2025年度です。(出典:栃木県公式サイト)
これは、
中止後も、行政計画上は将来のWorld Cup開催を想定していた時期があった
ことを示す資料として注目できます。
ただし「2025年日本開催が正式決定した」とは言えない
ここは慎重に扱う必要があります。
今回調査した範囲では、FIFGまたはJFGAが、2025年World Cupの日本開催を正式発表した資料は確認できませんでした。
そして実際の2025年には、セブンハンドレッドクラブで開催されたのは、さくらチャンピオンシップ2025です。(出典:JFGA)
また日本のFIFG World Tour Major、Japan FootGolf International Open 2025は北海道・ゴルフ5カントリー美唄コースで開催されています。(出典:JFGA)
そのため、この事業計画の一文だけから、「日本は2025年World Cupの開催権を再獲得していた」とは言えません。
蹴GOでは、
行政側に再びWorld Cup開催を想定した計画が存在したことは確認できるが、正式な招致・開催決定まで進んだかは確認できない
と整理します。
20219.22
予定されていた日(開催されず)
2021年9月22日|本当なら開幕するはずだった日
延期後のWorld Cupは、2021年9月22日〜10月3日の予定でした。(出典:PR TIMES)
セブンハンドレッドクラブは2021年10月の記事で、
「2021年9月22日」――この日、World Cupが開幕するはずだった
と振り返っています。(出典:セブンハンドレッドクラブ)
開催されなかった大会ですが、具体的な開催日まで設定されていたことが分かります。
選手にとっては「出場するはずだった大会」が消えた
日本代表を目指す選手への影響も小さくありませんでした。
セブンハンドレッドクラブの回顧記事には、
- 自国開催に向けて準備していた選手。
- すでにWorld Rankingから出場権を得ていた選手。
- スポンサーとWorld Cup出場を前提に活動していた選手。
- 年齢的に自国開催を大きな機会と考えていた選手。
などの証言が残っています。(出典:セブンハンドレッドクラブ)
World Cup中止は、単に大会予定が一つ消えただけではありませんでした。
それでも2019-21シーズンは最後まで続いた
World Cupが中止になっても、延長されたジャパンツアー自体は続きました。
セブンハンドレッドクラブの記録では、2021年7月24日に2019-21シーズンが終了しています。(出典:セブンハンドレッドクラブ)
選手たちは、World Cupという当初の最大目標を失ったあとも、国内競技を続けました。
さくら市のフットゴルフも消えなかった
World Cupは実現しませんでした。
しかし、日本大会へ向けて始まった地域活動まで終わったわけではありません。
栃木県の事業資料を見ると、さくら市はその後も、
- 小学校での体験授業
- 市民大会
- ジュニア大会
- 普及イベント
- 地域活性化
などを継続しています。(出典:栃木県公式サイト)
World Cupそのものは幻になりましたが、「フットゴルフタウン」を目指す地域活動は残りました。
セブンハンドレッドクラブも現在まで続いている
現在もJFGAのツアーでセブンハンドレッドクラブは使用されています。
2025年9月には、さくらチャンピオンシップ2025が開催されました。(出典:JFGA)
World Cup開催には至らなかったものの、フットゴルフの会場として現在までつながっています。
2023
第4回World Cupは2023年アメリカで開催
日本大会は開催されなかったため、実際の第4回World Cupとなったのは、2023年アメリカ大会です。
つまり大会史は、
- 2012 ハンガリー
- 2016 アルゼンチン
- 2018 モロッコ
- 2020/2021 日本[予定・中止]
- 2023 アメリカ[第4回]
と整理できます。
日本大会を、「開催された第4回World Cup」と数えないよう注意が必要です。
2019–2025
日本大会を年表で追う
- 2019年7月29日第4回World Cupの日本開催が公になる。当時報道では2020年10月開催開催へ
- 2019年9月6日JFGAがセブンハンドレッドクラブを開催コースとして正式発表開催へ
- 2019年9月7日高橋陽一氏監修の常設FootGolfコースがオープン開催へ
- 2020年9月23日開催コース回顧による当初の開幕予定日予定日
- 2020年春〜初夏COVID-19拡大を受け2021年へ1年延期延期・再準備
- 2020年6月11日ジャパンツアーを2019-21シーズンへ延長延期・再準備
- 2020年9月22日World Cup開催1年前イベントを実施延期・再準備
- 2020年10月24日日本代表候補合宿を実施延期・再準備
- 2020年12月28日全世界を対象とする外国人新規入国の原則停止措置当時の背景
- 2021年1月14日ビジネストラック・レジデンストラックも停止当時の背景
- 2021年1月28日FIFG総会の決議で日本大会中止中止
- 2021年9月22日延期後の開幕予定日予定日
- 2022年前後さくら市事業計画に「R7年度のワールドカップ開催」を想定した記述その後
- 2023年アメリカで実際の第4回World Cup開催その後
- 2025年セブンハンドレッドクラブでさくらチャンピオンシップ開催その後
右下のラベル(開催へ/延期・再準備/当時の背景/中止/予定日/その後)は、流れを追いやすくするための蹴GOによる区分です。白丸は「予定されていたが開催されなかった日」を示します。
初心者が混同しやすい6つ
12020年に日本でWorld Cupが開催された
開催されていません。
日本開催は決定していましたが、2021年へ延期され、その後中止になりました。(出典:JFGA)
2日本開催が決まったのは2019年9月6日
9月6日は開催コースの発表日です。
日本開催そのものは、それ以前の2019年7月29日には公表されています。(出典:サッカーキング)
3当初は2020年10月だけの大会だった
初期報道は「2020年10月」としています。
一方でJFGAは現在「9月末から」、開催コースは「9月23日開幕予定」と記録しています。
資料の時点によって表現が異なるため、「2020年秋に予定され、後の計画では9月23日開幕」と理解すると安全です。(出典:サッカーキング)
42021年1月14日に初めて外国人の新規入国が止まった
違います。
全世界を対象とする外国人の新規入国停止は、2020年12月28日から。
1月14日は、ビジネストラック・レジデンストラックという例外的な往来制度も停止した日です。(出典:外務省)
5日本側が開催を辞退した
確認できません。
JFGAはFIFG総会の決議で中止と記録。
開催コース側の回顧でも、加盟国会長による投票の結果とされています。(出典:JFGA)
62025年に再び日本開催が正式決定していた
そこまでは確認できません。
さくら市の行政計画には2025年度World Cupを想定した文言がありますが、FIFG/JFGAによる正式な開催決定資料は確認できませんでした。(出典:栃木県公式サイト)
よくある質問
Q. FootGolf World Cupは日本で開催されたことがありますか?
2026年10月時点ではありません。第4回大会が日本で開催予定でしたが、2021年へ延期後、中止となりました。
Q. 日本開催はいつ決まったのですか?
2019年7月29日にはFIFGとJFGAによる日本開催発表が報じられています。開催コースがセブンハンドレッドクラブに決まったのは2019年9月6日です。
Q. 当初はいつ開催予定でしたか?
初期報道では2020年10月、JFGAの現在の説明では2020年9月末から、セブンハンドレッドクラブの回顧では2020年9月23日開幕予定とされています。
Q. 延期後はいつ開催予定でしたか?
2021年9月22日〜10月3日です。開催1年前のセブンハンドレッドクラブ公式リリースで確認できます。
Q. なぜ最終的に中止されたのですか?
JFGAはCOVID-19感染拡大の影響で延期後、FIFG総会の決議によって中止したと記録しています。開催コース側も、国際移動が困難な状況とFIFG加盟国による投票を記録しています。水際措置も判断時の背景でしたが、一つの措置だけを中止の直接原因とは断定できません。
Q. 2025年にもう一度World Cupを日本で開く計画があったのですか?
栃木県が公開するさくら市事業計画には「R7年度のワールドカップ開催に合わせて」という記述があります。ただしFIFG/JFGAによる正式な2025年日本開催決定は確認できないため、行政計画上の想定以上のことは断定できません。
Q. 中止後、セブンハンドレッドクラブでFootGolfは続いていますか?
はい。2025年にもJFGAの「さくらチャンピオンシップ2025」が同会場で開催されています。
まとめ|「一度延期して、それでも開催を目指した末の中止」だった
日本World Cupの歴史は、単に、「2020年にコロナで中止」ではありません。
2019年7月。日本開催が発表されます。(出典:サッカーキング)
9月。セブンハンドレッドクラブが会場に決定。翌日には高橋陽一氏監修の常設FootGolfコースもオープンしました。(出典:JFGA)
2020年。COVID-19が世界的に拡大。日本大会は、中止ではなく1年延期されます。
その後も、ツアーを延長。新しい開催日を設定。1年前イベント。代表候補合宿。と、2021年開催を目指した準備が続きました。(出典:JFGA)
しかし2020年末から2021年1月にかけて、日本の国際移動環境は再び厳しくなります。
2020年12月28日から外国人の新規入国を原則停止。2021年1月14日には、例外的なビジネス・レジデンストラックも停止されました。(出典:外務省)
そして、2021年1月28日。FIFG総会でWorld Cup日本大会の中止が決定します。(出典:JFGA)
開催コース側の記録によれば、総会では加盟国会長による投票まで行われました。(出典:セブンハンドレッドクラブ)
だから、この大会を一文で表すなら、
日本で初めてのWorld Cupを開催するため具体的な準備を進め、COVID-19のため1年延期してなお開催を目指したものの、国際大会として成立させる見通しを確保できず、FIFG加盟国の判断によって中止となった大会
です。
興味深いのは、その後です。
行政資料には、2025年度のWorld Cup開催を想定した記述まで残っています。(出典:栃木県公式サイト)
それが正式な再招致へ至ったことは確認できませんでした。
しかし、「World Cupは中止になった。だからFootGolfのまちづくりも終わった」わけではありません。
2025年にもセブンハンドレッドクラブではJFGA大会が開催されています。(出典:JFGA)
World Cupそのものは幻になりました。
それでも、日本開催へ向けて作られたコース、地域の活動、競技環境は、その後の日本FootGolfへ残っていった。
そこまで含めて、この日本大会の歴史です。
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ARCHIVE SOURCES
参考・確認資料
公式資料(JFGA・行政)
- JFGA|FOOTGOLF WORLD CUP 2020日本大会開催コース決定のお知らせ2019年9月6日の開催コース発表、セブンハンドレッドクラブ、予定規模を確認。
- JFGA|ジャパンツアーシーズン延長についてWorld Cup延期と2019-21シーズンへの変更、2021年7月までの選考延長を確認。
- JFGA|フットゴルフとは?2020年9月末予定→2021年9月末へ延期→2021年1月28日にFIFG総会で中止という公式経緯を確認。(JFGA公式ページ)
- JFGA|さくらチャンピオンシップ20252025年にもセブンハンドレッドクラブで競技が継続していることを確認。
- 外務省|水際対策関係資料2020年12月28日からの全世界対象の新規入国停止と、2021年1月14日からのビジネス/レジデンストラック停止を確認。
- 栃木県|さくら市 フットゴルフを活用した地域の魅力向上事業フットゴルフタウン推進委員会の構成、地域活性化施策、「R7年度のワールドカップ開催に合わせて」という行政計画上の記載を確認。
開催コース(当事者)の資料
- セブンハンドレッドクラブ|開催1年前リリース延期後の2021年9月22日〜10月3日という日程を確認。
- セブンハンドレッドクラブ|フットゴルフワールドカップ ~その9~2020年9月23日の開幕予定、延期、代表候補選手、中止時のFIFG総会、加盟国会長による投票、World Cup準備資料を確認。
同時代報道
- サッカーキング|もう一つの2020! フットゴルフW杯が2020年に日本で開催(2019年7月29日)日本開催の初期発表と「2020年10月」という当時の開催時期を確認。
- Travel Watch|高橋陽一氏監修フットゴルフコース2019年9月7日の常設コースオープンと高橋陽一カップを確認。
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