フットゴルフ日本代表の歴史|2016年W杯初出場から2023年世界一・2026年まで

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フットゴルフ日本代表の歴史|2016年アルゼンチンから2026年アカプルコまで

2016年1月、16人の日本代表が、地球の反対側にあるアルゼンチンへ向かいました。当時の日本勢最高は80位タイ。それから10年、2023年には女子団体が世界一に、2026年には男子個人が初めて世界トップ10に入ります。日の丸を背負ったFootGolf日本代表が、世界との距離を10年間でどう縮めてきたのかを、4つの大会を軸にたどります。

  • 2016 アルゼンチン
  • 2018 モロッコ
  • 2023 アメリカ
  • 2026 メキシコ・アカプルコ

確認日:2026年10月7日

フットゴルフ日本代表の軌跡 2016-2026。「世界を知る」から「世界一になる」までの10年間の現在地、のタイトルスライド
フットゴルフ日本代表の10年間(イメージ)。4つの大会を軸に、この記事で順にたどります。

音声で聞く|28打差から世界一へ

記事の内容を音声でまとめた解説です。順位・スコア・選手名などの正確な情報は、本文の記載を基準にしてください。

舞台は、第2回FootGolf World Cup。当時の日本代表最高成績は、冨沢和未選手の80位タイ。団体では上位8か国に入れず、決勝トーナメントへ進むことはできませんでした。日本と世界の間には、まだ大きな差がありました。

2023年には、日本女子代表がWorld Cup女子団体戦で初代世界王者になります。男子も初のベスト8へ進出。個人女子では三浦尚子選手が3位に入りました。

そして2026年、メキシコ・アカプルコ。女子団体は3位。阿久津里奈選手が女子個人3位。高田流我選手は男子個人8位タイとなり、JFGAが記録する日本人男子の世界大会歴代最高位を更新しました。

KERI-GO NOTE

この記事で追うのは、「日本でフットゴルフがどう普及したか」ではありません。「World Cupそのものがどう発展したか」でもありません。テーマは一つ、日本代表が世界との距離をどう縮めてきたかです。

国内の歩みは 「日本のフットゴルフの歴史|2014年から現在まで」 、世界大会そのものの歩みは 「フットゴルフワールドカップの歴史|第1回から現在まで」 で扱っています。

OVERVIEWまず結論|日本代表は「世界を経験する段階」から「世界タイトルを争う段階」へ進んだ

World Cup/World Championshipでの日本代表の代表的な結果を並べると、変化が分かりやすくなります。大会を選ぶと、その大会の節へ移動します。

日本代表が戦った4つの舞台です。この記事の舞台はすべて海外で、国内の地域・コースは扱っていません。

年大会日本代表の主な結果
2016アルゼンチンWorld Cup初参加。男子個人最高80位タイ。団体13位で上位8か国に入れず
2018モロッコ鈴木秀成20位。団体戦はスロバキアに3-4で敗退
2023アメリカ女子団体世界一。男子初ベスト8。三浦尚子女子個人3位
2026メキシコ女子団体3位。阿久津里奈女子個人3位。高田流我男子個人8位タイ

2016年の冨沢選手80位タイから、2018年の鈴木選手20位、2023年の立花友佑選手17位タイ、そして2026年の高田選手8位タイへ。男子個人の日本勢最高順位は、大会を重ねながら上がってきました。

一方、女子は2023年に個人3位・団体世界一、2026年にも個人3位・団体3位。「一度だけ結果を出した」のではなく、複数大会で世界の上位に残る段階へ進んでいます。

芝生に並ぶ4つの立て札。Phase 1(2016)世界を知る、Phase 2(2018)差を縮める、Phase 3(2023)世界一になる、Phase 4(2026)上位を続ける
10年間を4つの段階で表したイメージ。立て札の副題は演出上の表現です。各大会の位置づけは本文を基準にしてください。

BEFORE 2016その前に|「日本代表」が初めて生まれたのは2016年ではない

ここは正確に分けておきます。日本が初めてWorld Cupへ出場したのは、2016年アルゼンチン大会です。しかし、FootGolf日本代表そのものの誕生は2015年です。

セブンハンドレッドクラブの後年の記録では、2015年にオランダのCapital Cupへ派遣する代表候補として、次の6人が選ばれ、「オリジナル6」と呼ばれています。GDOの鈴木秀成選手への取材でも、2015年が初代日本代表として整理されています。

  • 田中雄太
  • 鈴木秀成
  • 桑田寛之
  • 冨沢和未
  • 新井晋
  • コージャ今村
2015年 日本代表の始まり

Capital Cup(オランダ)へ向けた「オリジナル6」。

2016年 World Cup初出場

アルゼンチン大会へ16人の日本代表が出場。

「日本代表」の誕生とWorld Cup初出場の違い。2015年は初代日本代表の誕生(オリジナル6)、2016年はWorld Cup初出場(16人)
2015年と2016年の違い(イメージ)。

この記事では他記事との重複を避けるため、World Cupへ挑んだ日本代表史を中心に、2016年から追います。

2016 ARGENTINA2016年|16人の日本代表が初めてWorld Cupへ

第2回FootGolf World Cup。開催地は、アルゼンチン・ブエノスアイレス近郊のPilar Golf Club。日本から出場したのは16人でした。

セブンハンドレッドクラブが残す代表メンバー記録では、冨沢和未、桑田寛之、八谷紘希、山縣祐人、鈴木暢也、新井晋、鈴木秀成、コージャ今村、安村翼、木村勝、田中雄太、和志武亮、樫原篤弘、高波瀬史人、堀之内聖、峯尾和延の16人です。

2015年の「オリジナル6」から、一気に代表の規模が広がりました。

初めてWorld Cupで君が代が流れた

2016年大会について、日本側の後年資料には、World Cupで初めて君が代が流れた瞬間が記録されています。

選手の証言を見ると、普段の個人競技とは違い、「国を代表している」という感覚を現地で初めて強く持った選手もいました。ここから日本代表は、単なる海外大会参加選手の集まりではなく、TEAM JAPANとして戦う集団になっていきます。

個人戦は冨沢和未80位タイが日本勢最高

個人戦では16人中9人が最終日の決勝ラウンドへ進出。日本勢トップは冨沢和未選手。通算10オーバーで、80位タイでした。中之条町の当時広報も「日本勢トップ80位タイ」と記録しています。

優勝したアルゼンチンのChristian Oteroは通算18アンダー。冨沢選手との差は28打でした。

WORLD CUP 2016|ARGENTINA男子個人|優勝者と日本勢最高

優勝 Christian Oteroアルゼンチン -18
80位タイ 冨沢和未日本勢最高 +10

その差は28打。日本代表16人のうち9人が最終日の決勝ラウンドへ進出。団体は国別13位。

日本代表史の最初のWorld Cupは、「世界へ出た」こと自体が大きな一歩である一方、世界トップとの差もはっきり見えた大会でした。

団体戦は13位|上位8か国へ届かなかった

2016年の大会方式では、個人戦初日の成績を基に上位国が団体戦の準々決勝へ進みました。当時大会を追っていたスポンサー資料では、日本は国別13位。上位8か国に入れず、準々決勝には進めなかったと記録されています。

つまり最初のWorld Cupでは、個人でも、団体でも、まず世界との差を測るところから始まったことになります。

2016年アルゼンチン。代表人数16人、男子個人最高は冨沢和未の80位タイ、団体戦13位。遠くのピンフラッグまでの距離を矢印で示した図
2016年大会の主な数字(イメージ)。見出しと説明文は演出上の表現を含みます。

しかし同じ2016年、アジアでは結果を出す

World Cupでは苦戦した日本ですが、同年のAsia Cupでは違う結果を残します。中国で開催された2016 Mission Hills FootGolf Asia Cupの公式リザルトでは、男子個人で、桑田寛之選手が1位、峯尾和延選手が2位、鈴木秀成選手が3位と、日本勢が表彰台を独占しています。

後年の日本側資料でも、2016年の第1回Asia Cupでは日本勢が個人上位を占め、団体戦でもタイトルを獲得したと記録されています。

ここで一つの構図が見えます。アジアでは上位。世界ではまだ差がある。この差をどう縮めるかが、その後の日本代表の大きなテーマになっていきます。

2018 MOROCCO2018年|2度目のWorld Cupはモロッコ

2年後。第3回FootGolf World Cupは、モロッコ・マラケシュで開催されました。日本にとって2度目のWorld Cupです。

JFGAの事前発表では、男子14枠、シニア2枠、女子2枠に加え、サッカー代表経験者を招く特別枠が用意されました。元なでしこジャパンの丸山桂里奈氏も特別枠から日本代表入りしています。最終的な日本側の後年記録では、22人が大会メンバーとして紹介されています。

2018年は「男子だけの代表」ではなくなる

2016年のWorld Cupでは、日本代表史の中心は男子でした。2018年になると、Men、Senior、Womenと複数カテゴリーで日本選手が世界大会に挑む形になります。

大会初日には、男子の小林隼人選手が3アンダー67で17位タイ。女子では丸山桂里奈選手が17位タイでスタートしたとJFGAが報じています。

「日本代表」と一言で呼んでも、代表カテゴリーそのものが広がり始めた大会でした。

鈴木秀成が20位|2年前の80位から大きく前進

2018年男子個人で、日本勢最高成績を残したのは鈴木秀成選手。最終順位は20位でした。

鈴木選手自身は2016年大会で117位。日本人最高も冨沢選手の80位でした。そこから、日本人最高20位へ。2大会で数字だけ見ても大きな変化です。

2023年のJFGA大会総括でも、鈴木選手の2018年20位は、それまでの日本人最高成績として比較基準にされています。

日本がWorld Cup団体戦へ本格挑戦

セブンハンドレッドクラブのWorld Cup回顧では、日本がWorld Cupのチーム戦に出場したのは2018年が初と整理されています。

日本は個人戦の国別順位9位から団体戦へ進出。初戦でスロバキアと対戦しました。結果は、日本 3-4 スロバキア。1ポイント差で敗れました。

2016年 団体戦に進めず

国別13位。団体戦の上位8か国に入れなかった。

2018年 団体戦で1ポイント差

団体戦の舞台へ進み、スロバキアに3-4。

ここにも前進が見えます。

2018年モロッコ。日本勢最高順位が80位から20位へ。団体戦はスロバキアに3-4。女子・シニアへも代表枠が拡大(計22名)
2018年大会の主な変化(イメージ)。スライドには「鈴木秀成が2年前の80位から」とありますが、2016年の80位タイは冨沢和未選手で、鈴木選手の2016年は117位です。80位→20位は「日本勢最高順位」の変化として、本文を基準にしてください。

2018 → 2023World Cupのない5年間

本来、次のWorld Cupは2020年。そして開催地は、日本になる予定でした。しかしCOVID-19の影響により2021年へ延期され、その後中止されました。

この経緯は既存記事 「幻となった日本開催|フットゴルフW杯2020/2021はなぜ中止になったのか」 で詳しく扱っているため、ここでは繰り返しません。

日本代表史で重要なのは、2018年から2023年まで、World Cup本番を戦う機会が5年間なかったことです。その間もTEAM JAPANの強化は続きました。

2022年|アメリカに7勝2敗で勝利

World Cup再開の前年。2022年5月、アメリカ・フロリダで、Pacific Trophy 2022が開催されました。日本対アメリカの国別対抗戦です。結果は、日本 7勝2敗 アメリカ。日本が勝利しました。

2016年の初回Pacific Trophyではアメリカに敗れており、6年後の再戦で雪辱した形です。しかも今回は、男子だけでなく、Senior、Womenも含んだチーム構成でした。

World Cupが開かれなかった期間にも、日本代表は「個人の集合」から、複数カテゴリーを含むチームへ変わっていたことが分かります。

2023 USA2023年|日本代表史の最大の転換点

そして第4回World Cup。開催地は、アメリカ・フロリダ州。日本代表は、男子・シニア・女子を合わせて52人が参加しました。2016年の16人から比べても、代表規模は大きく変わっています。

ただし、人数の増加だけが重要なのではありません。2023年は、TEAM JAPANが「参加する国」から「世界タイトルを獲る国」へ変わった大会でした。

2023年アメリカ。女子団体は初代世界王者、女子個人は三浦尚子が3位、男子代表は団体初のベスト8、個人では立花友佑が17位タイ
2023年大会の日本の主な結果(イメージ)。

女子日本代表が初代世界王者

2023年大会では、World Cup史上初めて、女子の国別団体戦が実施されました。日本は、ベスト16でアイルランド、準々決勝でオランダ、準決勝でスコットランドを破って決勝へ。決勝では、スロバキアと対戦しました。

  1. アイルランドに勝利
  2. オランダに勝利
  3. スコットランドに勝利
  4. スロバキアと対戦
  5. 初代女子団体世界王者

結果は、日本 2-1 スロバキア。日本女子代表が、初代女子団体世界王者になりました。これはFootGolf日本代表史で最初のWorld Cup団体タイトルです。

世界一を決めたのは「個人の力」だけではなかった

女子団体決勝では、三浦尚子選手がシングルスで勝利。阿久津里奈選手はシングルスで敗れます。そして、前田春香・川添沙緒莉ペアのフォアサム勝利によって、日本が2勝1敗としました。

WORLD CUP 2023|女子団体 決勝日本 2-1 スロバキア

シングルス 三浦尚子日本 勝
シングルス 阿久津里奈日本 敗
フォアサム 前田春香・川添沙緒莉日本 勝

2勝1敗で日本が優勝。World Cupで初めて行われた女子の国別団体戦でした。

つまり日本初のWorld Cup団体タイトルは、一人のエースが全部勝って獲得したものではありません。シングルスとペア競技を組み合わせた「チーム」としての勝利でした。

2016年の「個人の成績を合算して上位国を決める」段階から見ると、日本代表の意味そのものが変わっています。

女子団体決勝の内訳。シングルス1勝1敗(三浦尚子 勝利/阿久津里奈 敗退)とフォアサム1勝(前田春香・川添沙緒莉ペア 勝利)で、2勝1敗の日本優勝
女子団体決勝の内訳(イメージ)。見出しと下部の説明文は演出上の表現を含むため、本文を基準にしてください。

三浦尚子が女子個人3位

女子は団体だけではありません。個人戦では、三浦尚子選手が3位。阿久津里奈選手と前田春香選手が7位タイ。山下えりい選手が9位。日本女子4人がトップ10入りしました。

団体世界一だけを見てしまうと見落としやすいですが、2023年の日本女子は、個人でも複数選手が世界上位に入っていたことが重要です。

男子も初めてWorld Cupベスト8へ

男子団体は、グループリーグを2勝1敗で突破。決勝トーナメントでは、アルゼンチンと対戦しました。結果は3勝4敗。総得点でも31-33。わずかな差でした。

最終的にはベスト8で敗退しましたが、JFGAはこれを男子日本代表の初のベスト8と記録しています。2016年は団体13位。2018年は初戦3-4敗退。2023年は世界ベスト8。男子団体も段階的に前進しています。

男子個人は立花友佑17位タイ

男子個人では、立花友佑選手が17位タイ。この時点で、2018年の鈴木秀成選手20位を上回り、JFGAは日本人男子のWorld Cup歴代最高位と報告しました。

続いて、鈴木秀成選手21位タイ、三窪秀太選手39位タイ、川添祐介選手60位、熊倉巧也選手70位と、複数の選手が上位へ進出しています。

シニアはベスト16でアルゼンチンに敗退

2023年シニア団体も決勝トーナメントへ進みました。ベスト16でアルゼンチンと対戦。結果は、日本 1-2 アルゼンチン。個人では、新井晋選手44位タイ。白川学選手、阿部敏之選手が47位タイでした。

日本代表は、Men、Senior、Womenの3カテゴリーすべてで世界大会を戦う体制になっていました。

16人2016年の代表セブンハンドレッドクラブの記録
22人2018年の代表日本側の後年記録
52人2023年の代表男子・シニア・女子の合計/JFGA
28打2016年の優勝者との差-18 と +10

2023年の世界一が、国内の「チーム戦」まで変えた

World Cup終了後、JFGAはJapan FootGolf Leagueを開始しました。狙いの一つとして、World Cup団体戦で使われるシングルス、フォアサム、フォーボールなどのマッチプレーを国内で経験する機会を増やし、将来的な日本代表強化へつなげることを挙げています。

これは日本代表史として重要です。代表が国内制度の結果として生まれるだけでなく、代表の世界大会経験が国内制度を変える循環が始まったからです。

World Cupでのマッチプレー経験、国内でのJapan FootGolf League、国内での実戦経験、日本代表の強化が循環する図
世界大会の経験と国内の競技環境の循環を表したイメージ図。「より団体戦に強い日本代表が生まれる」は、JFGAが将来の強化へつなげるとしている狙いを表したもので、結果として確認された事実ではありません。

2024–2025世界大会の間をつなぐ、Asia CupとPacific Trophy

2024年|アジアカップで5つのタイトル

2024年、マレーシアでAsia Cupが開催されました。日本代表は、個人男子・高田流我選手、個人Senior・新井晋選手、個人Women・阿久津里奈選手の3カテゴリーで優勝。団体でも、男子、Seniorが優勝しました。合計、5タイトルです。

女子団体はマレーシアとのプレーオフに敗れ準優勝でした。男子は2018・2019年のAsia Cupで決勝敗退が続いていたため、2016年以来となる王座奪還です。

2024年Asia Cupの結果が、2026年World Cup出場権につながった

2026年World Championshipでは、団体戦の出場枠が地域ごとに設定されました。Asia & OceaniaにあたるRegion 4では、加盟国間の合意により地域予選を行わず、Asia Cup 2024の団体成績を基に出場国を決定。その結果、日本は、男子、Senior、Womenの全カテゴリーで2026年大会への出場権を獲得しました。

つまりAsia Cupは、単なる地域タイトルではなく、次の世界大会へつながる競技ルートになりました。

2025年|Pacific Trophyで連覇

2025年1月には、Pacific Trophyが日本・アメリカの2か国対抗戦から複数国参加へ拡大。日本は、アメリカを5.5-4.5、準決勝でカナダを8.5-1.5、決勝でメキシコを5.5-4.5で破り優勝しました。2022年に続く優勝です。

2016年World Cupで世界との差を思い知らされたTEAM JAPANは、2023年の世界タイトル後も国別マッチプレーの経験を積み続けていました。

世界大会をつなぐ戦い。2022年と2025年のPacific Trophy、2024年Asia Cup(マレーシア)での5タイトル、Asia Cupの団体成績が2026年World Championship(Region 4)の出場権につながった
World Cupの間に行われた国際大会(イメージ)。見出しは演出上の表現です。

「日本代表=World Cup代表」ではない

日本代表はWorld Cupだけではありません。これまでに、Capital Cup、Asia Cup、Pacific Trophy、国際対抗戦などにもTEAM JAPANが派遣されています。

2022Pacific Trophy

アメリカに7勝2敗で勝利。

2024Asia Cup

5タイトル。女子団体は準優勝。

2025Pacific Trophy

決勝でメキシコを破り優勝。

こうした大会で得た国際経験が、World Cupの間を埋めています。この記事ではWorld Cup史と重複しないよう、「日本代表がどのように世界と戦うチームになったか」を理解するために必要な範囲だけ触れています。

SELECTION代表の「選ばれ方」も10年間で変わった

日本代表史は、結果だけを見ると半分しか分かりません。どう選ばれるかも変化しています。

  1. ジャパンオープン・ファイナルの上位者と大会成績、協会推薦などから16人を選出
  2. 国内大会で獲得したWorld Tourポイント、日本開催Majorのポイント、協会推薦、ファイナル優勝者などを組み合わせて選考
  3. ジャパンツアーのポイントランキングを中心に、日本代表A/日本代表Bという区分も設定
  4. ジャパンツアーライセンス、ジャパンランキング、FIFGランキングによる既取得枠、協会推薦を組み合わせて選出

2026年|ジャパンランキングが代表選考へ

2026年大会ではさらに変わります。個人戦についてJFGAは、次の4つを組み合わせて代表を選出しました。

  • ジャパンツアーライセンス
  • ジャパンランキング
  • FIFGランキングによる既取得枠
  • 協会推薦

団体戦でもジャパンランキング上位選手を中心に代表権が付与されています。

以前 単発大会の上位者から選ぶ方式
現在 国内ランキング・国際ランキング・カテゴリー別枠を組み合わせる方式

詳しいランキング制度そのものは「ジャパンツアーとは?」の記事に譲ります(準備中)。ここで重要なのは、代表になるための道が制度化されてきたことです。国内大会の歩みは 「日本で最初のフットゴルフ大会は?記録からたどる国内競技史」 、代表を派遣するJFGAについては 「日本フットゴルフ協会(JFGA)とは?設立・役割・活動を解説」 もあわせてご覧ください。

代表の選ばれ方の変化。2016年は単発大会の上位者や協会推薦が中心、2026年はジャパンツアーライセンス、ジャパンランキング、FIFGランキング
選考方法の変化を表したイメージ図。2026年も協会推薦の枠は使われています。下部の「選ばれるもの」から「勝ち取るもの」へという言い回しは演出上の表現のため、本文を基準にしてください。

2026 MEXICO2026年|第5回World Championship、アカプルコへ

2026年5月27日〜6月7日。メキシコ・アカプルコで、FIFG FootGolf World Championship 2026が開催されました。

FIFG公式のJapan rosterには、Men、Senior Men、Womenの団体メンバーが掲載されています。個人戦では、これにSenior Plusを加えた日本選手も出場しました。

女子団体|連覇は逃すも世界3位

2023年世界王者として臨んだ女子日本代表。2026年も決勝トーナメントへ進み、準々決勝でハンガリーを破りました。準決勝ではスペインと対戦し敗退。その後3位決定戦で、トルコを3-0で下しました。最終順位は、世界3位です。

連覇とはなりませんでした。しかし、2023年 世界1位、2026年 世界3位です。女子日本代表は、2大会連続でWorld Cup/World Championship団体表彰台という結果を残しました。

阿久津里奈が女子個人3位|日本女子は2大会連続で表彰台

個人戦では、阿久津里奈選手が3位。2023年三浦尚子選手の3位に並ぶ、JFGAが記録する日本人個人戦歴代最高タイです。

つまり、2023年に三浦尚子選手が3位、2026年に阿久津里奈選手が3位と、異なる2人の選手が2大会連続で表彰台に立っています。日本女子の強さが、一人の選手だけに依存していないことを示す結果でもあります。

高田流我8位タイ|日本男子初の世界トップ10

男子個人では、高田流我選手が8位タイ。JFGAによると、World Cup/World Championshipにおける、日本人男子歴代最高位です。

日本男子最高順位の流れを並べると、2016年の冨沢和未選手80位タイ、2018年の鈴木秀成選手20位、2023年の立花友佑選手17位タイ、2026年の高田流我選手8位タイとなります。10年間で初めて、男子も世界トップ10へ入りました。

2026年メキシコ。男子は高田流我が8位タイで、日本人男子として初めて世界トップ10。女子は阿久津里奈が個人3位、女子団体3位で2大会連続の表彰台
2026年大会の日本の主な結果(イメージ)。見出しは演出上の表現です。

男子団体|ベスト16、最終13位

男子団体はグループリーグを突破。ベスト16で再び、アルゼンチンと対戦しました。2023年はベスト8で3-4。2026年は、2-5で敗れています。その後、順位決定戦でポルトガルを5-1で破り、最終13位となりました。

個人では歴代最高を更新した一方、団体では2023年のベスト8を上回れませんでした。「日本全体が一方向に強くなった」と単純化できないところも、日本代表史では重要です。

シニア団体|最終15位

Senior日本代表もグループリーグを突破。ベスト16で開催国メキシコに、0-4で敗れます。その後の順位決定戦でスロベニアに3-1で勝利し、最終15位でした。

Men・Seniorでは課題を残した大会。Womenと個人戦では世界上位。2026年のTEAM JAPANは、カテゴリーによって立ち位置がかなり違う結果となりました。

4 TOURNAMENTS4大会を比較すると、日本代表の変化が見える

大会男子個人最高男子団体女子Senior
2016 Argentina冨沢和未 T80国別13位、QF進出ならず――
2018 Morocco鈴木秀成 20位スロバキアに3-4女子個人に日本選手出場Senior個人に出場
2023 USA立花友佑 T17ベスト8団体優勝/三浦尚子3位団体ベスト16
2026 Mexico高田流我 T813位団体3位/阿久津里奈3位15位

この表から読み取れるのは、「日本はずっと右肩上がりだった」という単純な話ではありません。男子個人は明確に最高順位を更新。女子は世界タイトルと連続表彰台。男子団体は2023年がこれまでの最高。Seniorはまだ世界上位進出という課題が残っています。カテゴリーごとに違う歴史があります。

10年間のカテゴリー別の結果をまとめた表。男子個人はT80、20位、T17、T8。男子団体は13位、初戦敗退、ベスト8、13位。女子は2018年に個人出場、2023年に団体優勝と個人3位、2026年に団体3位と個人3位。シニアは2018年に個人出場、2023年に団体ベスト16、2026年に団体15位
4大会のカテゴリー別の結果(イメージ)。詳しい内容は上の表を基準にしてください。

日本代表の歴史を「4つの段階」で整理する

  • 第1段階|2016世界を知る初World Cup。16人。冨沢和未80位タイ。団体13位。まず、世界との差を知る大会でした。
  • 第2段階|2018差を縮める鈴木秀成20位。団体戦はスロバキアに3-4。Women・Seniorも加わる。世界と競る選手が現れ始めます。
  • 第3段階|2023世界一になる女子団体世界一。男子ベスト8。三浦尚子3位。立花友佑17位タイ。TEAM JAPAN史の最大の転換点です。
  • 第4段階|2026世界上位を「続ける」女子団体3位。阿久津里奈3位。高田流我8位タイ。次の大会でも世界上位に残れるか、という段階へ進みました。

日本女子の成長は特に際立っている

日本代表史の10年間で、最も結果が大きく変化したカテゴリーの一つが女子です。

  1. 女子カテゴリーへ日本選手が出場
  2. 女子団体初代世界王者。個人3位
  3. Asia Cup女子個人優勝。団体準優勝
  4. World Championship団体3位。個人3位

この流れだけを見ると、日本女子は「参加するカテゴリー」から「国際タイトルを争うカテゴリー」へ変化したと整理できます。

男子は「個人」と「団体」で違う伸び方

男子は少し違います。個人最高順位は、80位、20位、17位、8位と上昇。一方の団体では、2016年は決勝トーナメントへ進めず、2018年は初戦敗退、2023年はベスト8、2026年はベスト16敗退・13位です。

INDIVIDUAL 個人では2026年に過去最高

高田流我選手の8位タイ。

TEAM 団体では2023年が過去最高

アルゼンチンに3勝4敗のベスト8。

「日本男子が年々すべて強くなっている」と一括りにするのではなく、個人とチームを分けて見る必要があります。

なぜ「日本代表の人数」を単純比較しないのか

2016年は16人。2018年は日本側後年資料で22人。2023年は52人。2026年も複数カテゴリー・個人戦・団体戦で多くの選手が登録されています。

ただし、「代表人数が増えた=そのまま競技力が上がった」とは言えません。大会ごとに、出場枠、カテゴリー、個人戦と団体戦、開催国側の枠、FIFGの制度が違うからです。

KERI-GO NOTE

人数はあくまで「代表チームの構成が大きくなった」ことを示す参考値として扱います。

FACT CHECK初心者が混同しやすいポイント

1|日本代表が初めてできたのは2016年

厳密には違います。2015年にCapital Cupへ向けた初代日本代表「オリジナル6」が誕生しています。2016年は、World Cupへの日本代表初出場です。

2|2016年から女子日本代表もWorld Cupに出ていた

今回確認できるWorld Cup史では、日本女子の出場が明確に確認できるのは2018年モロッコ大会です。JFGAは女子枠2名と特別枠の丸山桂里奈氏を発表しています。

3|2023年は日本代表全体が世界一になった

世界一になったのは、女子団体代表です。男子はベスト8、Seniorはベスト16でした。

4|2026年女子は連覇した

連覇はしていません。準決勝でスペインに敗れ、3位決定戦でトルコを破って世界3位です。

5|2026年男子は2023年より団体成績も良かった

団体では逆です。2023年はベスト8。2026年は最終13位でした。一方、個人では高田流我選手が8位タイとなり歴代最高を更新しています。

6|代表は協会が自由に選んでいる

大会ごとに選考制度が定められています。2026年はジャパンランキング、FIFGランキングによる出場権、ライセンス、推薦枠などを組み合わせて代表選考が行われました。

FAQよくある質問

フットゴルフ日本代表が初めてWorld Cupに出場したのはいつですか?

2016年アルゼンチン大会です。16人の日本代表が出場しました。日本勢最高は冨沢和未選手の80位タイでした。

最初のFootGolf日本代表は誰ですか?

World Cup以前の2015年に、Capital Cupへ向けた初代日本代表「オリジナル6」が誕生しています。田中雄太、鈴木秀成、桑田寛之、冨沢和未、新井晋、コージャ今村の6選手です。

日本はFootGolfの世界大会で優勝したことがありますか?

あります。2023年アメリカWorld Cupで、日本女子代表が女子団体戦の初代世界王者になりました。

日本人男子のWorld Cup/World Championship最高順位は?

2026年アカプルコ大会の高田流我選手8位タイです。JFGAは日本人男子の歴代最高位としています。

日本人女子の個人最高順位は?

3位です。2023年に三浦尚子選手、2026年に阿久津里奈選手が3位となっています。

男子団体の最高成績は?

今回確認したWorld Cup記録では、2023年のベスト8です。アルゼンチンに3勝4敗、得点31-33で敗れました。

日本代表になるにはどうすればいいですか?

大会によって選考方式が変わります。2026年World Championshipでは、ジャパンツアーライセンス、ジャパンランキング、FIFGランキングによる出場権、協会推薦などが使われました。最新大会についてはJFGAのその都度の代表選考要項を確認する必要があります。

SUMMARYまとめ|10年間で、日本代表は「世界を見るチーム」から「世界で勝つチーム」へ

2016年、アルゼンチン。16人の日本代表。日本勢最高80位タイ。団体13位。世界との大きな差を知りました。

2018年、モロッコ。鈴木秀成選手20位。団体戦はスロバキアに3-4。少しずつ、世界と競れる距離まで近づきます。

World Cupの空白期間には、Pacific Trophy、Asia Cup、国内の代表選考、チーム戦強化を重ねます。

そして2023年、アメリカ。女子日本代表が世界一。男子は初ベスト8。三浦尚子選手3位。立花友佑選手17位タイ。

さらに2026年、アカプルコ。女子団体3位。阿久津里奈選手3位。高田流我選手8位タイ。男子個人として初めて世界トップ10へ入りました。

この10年間を一言でまとめるなら、日本代表は「World Cupへ行くことが挑戦だったチーム」から、「世界タイトルと表彰台を狙うチーム」へ変わった、です。

ただし、まだすべてのカテゴリーで世界トップというわけではありません。2026年は男子団体13位。Senior団体15位。女子も連覇は逃しました。だからこそ、日本代表史は完成していません。

2016年に見えた世界との差。2018年の20位。2023年の世界一。2026年の男子トップ10。この先、男子団体、Senior、女子の再奪取。どこで次の歴史が生まれるのか。そこが次のTEAM JAPANのテーマになります。

TEAM JAPANのこれから。男子団体は2023年のベスト8を超えること、シニアは世界上位進出、女子代表は世界一の奪還
これからのテーマを表したイメージ。スライドの言い回しは演出上の表現を含むため、本文を基準にしてください。

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JAPAN FOOTGOLF SOURCES参考・確認資料

  • JFGA|World Cup 2023 日本代表大会総括「日本女子が団体戦で世界一!」2023年の52人参加、女子団体世界一、男子ベスト8、Seniorベスト16、個人成績を確認。
  • JFGA|「日本代表女子が初代世界一!」女子団体戦がWorld Cupで初開催だったこと、スロバキアとの決勝を2-1で制したことを確認。
  • JFGA|World Championship 2026全日程終了女子団体3位、男子13位、Senior15位、阿久津里奈選手3位、高田流我選手8位タイを確認。
  • JFGA|2026日本代表選考ジャパンランキング、FIFGランキング、推薦枠など2026年の代表選出方法を確認。
  • JFGA|Asia Cup 2024高田流我選手・新井晋選手・阿久津里奈選手の個人優勝、男子・Senior団体優勝、女子団体準優勝を確認。
  • JFGA|Pacific Trophy 2022/20252022年に日本がアメリカに7勝2敗で勝利したこと、2025年の優勝を確認。
  • JFGA|World Cup Morocco 2018 関連発表男子・シニア・女子の枠と特別枠、大会初日の日本選手の成績を確認。
  • JFGA|Japan FootGolf Leagueマッチプレーの機会を国内で増やすという狙いを確認。
  • FIFG|Acapulco 2026 Japan Roster2026年の日本代表Team roster・Individual rosterを確認。(FIFG公式サイト)
  • セブンハンドレッドクラブ|World Cup回顧シリーズ2015年の「オリジナル6」、2016年日本代表16人、個人決勝進出9人、冨沢和未選手80位タイ、2018年日本代表と団体戦、各大会の選考方法などを確認。
  • 中之条町|広報なかのじょう 2016年2月号2016年大会で冨沢和未選手が通算10オーバー・日本勢トップ80位タイだったことを確認。
  • 2016 Mission Hills FootGolf Asia Cup 公式リザルト男子個人で日本勢が1〜3位だったことを確認。
  • Foot Bozu(樫原篤弘)|2016年大会の記録2016年の団体戦で日本が国別13位だったことを確認。
  • GDO|鈴木秀成選手への取材記事2015年を初代日本代表とする整理を確認。

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